温かい褒め言葉をかける とっておきのテクニック「ニューロ・ロジカル・レベル」とは

120917褒めること「よくやってるね!」

わたしたちはだれでも、そのように褒められると嬉しく感じるものです。人間関係における褒め言葉の大切さは、いくら強調してもしすぎることはありません。褒め言葉は、コミュニケーションの垣根を取り除き、相手の魅力を引き出します。

しかし、自分が褒め言葉を言う側になると、恥ずかしく思ったり、大げさに感じたりする人は少なくありません。どのように褒めればいいか分からない場合もあります。

自分自身で、次のように問いかけてみてください。

わたしが最近だれかを褒めたのはいつだろう?
どのような点に注目して褒めただろうか?

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褒めることはなぜ大切か

そもそも、褒めることを常に意識するべきなのはなぜでしょうか。

人の欠点はほうっておいても目につきますが、人の良い点は注意深く探して初めて目にとまります。特に、病気や障害を持つ人の場合には、注意して見ないなら、褒めるべき点が一つもないように思えるかもしれません。

わたしの周りには、病気や障害を持つ人たちが大勢います。それらの人たちは、他のどんな人よりも努力して一日一日を生き抜いているのですが、残念なことに、責められ、批判されることはあっても、褒められることはめったにありません。

しかし、そのような弱い立場にいる人ほど、優しい褒め言葉を必要としているのです。以下のエントリで書いたように、宝石の原石を探すように、小さな良いところを探して、褒め言葉をかけるなら、病気や障害のもとにある人でも、自尊心を取り戻すことができます。

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どんな人であっても、どれほど無活動に思える人であっても、褒めるべき点は必ずあるものです。特に家族や友人の中に病気や障害とたたかう方がいらっしゃる場合には、批判することではなく褒めることを、いつも意識していただければ嬉しく思います。

このエントリでは、温かい褒め言葉をかけるために、良いところを探す具体的な方法を紹介します。褒めるときには、相手のどんなところに注目すればよいのでしょうか。それを教えてくれるのがニューロ・ロジカル・レベルというテクニックです。

ニューロ・ロジカル・レベルとは

ニューロ・ロジカル・レベルとはNLPのテクニックの一つです。NLPとは何か、ということについては「聞き手を熱狂させる!戦略的話術」に学ぶ話し方(上)NLPとは?をご覧ください。

ニューロ・ロジカル・レベルは、以下の5つの段階で表されます。

☆☆☆☆☆ 5.自己認識
☆☆☆☆★ 4.信念・価値観
☆☆☆★★ 3.能力
☆☆★★★ 2.行動
☆★★★★ 1.環境

上の方に行くほどニューロ・ロジカル・レベルが高く、下の方に行くほど低くなります。できるだけ上のレベルで褒めたほうが、心に訴えるものとなります。

なにやら難しそうですが、実際にはとても単純なことで、わたしたちのだれもが、よく経験していることを表にしただけです。分かりやすくするために、それぞれのレベルで褒めた場合の具体例を考えてみましょう。

ニューロ・ロジカル・レベルにあわせて褒める

長い間重い病気と闘いながら、懸命に生活してきた人を褒めるというシチュエーションです。

レベル1 ☆★★★★ 環境を褒める

「お金に困らない立場だから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

「よく効く薬があったから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

単に環境や物に恵まれていたから頑張ってこれた、という褒め方です。褒め方としては最も質が低く、嫌味にしか聞こえないこともあります。

レベル2 ☆☆★★★ 行動を褒める

「家事をやめなかったから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

「ウォーキングを欠かさず続けてきたから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

行なっていることに注目する褒め方です。よくある褒め方ですが、つい「それだけじゃないよ!」と言いたくなる的外れな感じがあります。

レベル3 ☆☆☆★★ 能力を褒める

「辛抱強い性格だから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

「身体は悪いけど、頭は元気だから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

生まれ持った能力に注目する褒め方です。これもよくある褒め方ですが、能力に恵まれたから良かったんだ、と言われているようで、素直に喜べないかもしれません。

レベル4 ☆☆☆☆★ 念・価値観を褒める

「どんな状況でもベストを尽くす君だから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

「いつも笑顔を忘れず積極的な姿勢でいるから、重い病気でも頑張ってこれたんだね」

その人の考え方や態度に注目する褒め方です。このように言われるなら、精一杯やっている努力が認められたように感じて、嬉しく思うのではないでしょうか。

レベル5 ☆☆☆☆☆ 自己認識を褒める

「重い病気でもあきらめない君がいたから、ぼくは逆境を乗り越えることができたんだ」

「重い病気でも頑張っている君は、ぼくや家族にとって無くてはならない元気の源だよ、ありがとう」

相手のおかげで自分が得ているメリットを強調する褒め方です。その人の存在意義に注目し、かけがえのない価値を認める、最も温かい褒め言葉だといえるでしょう。

温かい褒め言葉で励ますために

改めてニューロ・ロジカル・レベルを表にまとめてみます

効果 レベル 着眼点
☆☆☆☆☆ 5.自己認識 存在意義
☆☆☆☆★ 4.信念・価値観 考え方
☆☆☆★★ 3.能力 才能
☆☆★★★ 2.行動 働き、習慣
☆★★★★ 1.環境 立場、モノ

一般的によく使われる褒め言葉は、レベル2-3の褒め方だと思います。ですが、もし相手の心に訴えかけたいなら、意識的にレベル4-5の褒め方をすることが必要でしょう。

普段はレベル4の「信念・価値観」を褒めるよう意識し、ここぞというときにレベル5「自己認識」を褒めるのが理想的かもしれません。

ぜひ、あなたの身近な人について、特に、今まで褒めたことが無いような人について、こう考えてみてください。

あの人をニューロ・ロジカル・レベルの5つの段階に合わせて褒めるとすれば、それぞれどのように褒めることができるだろうか。特に、どのような信念・価値観を褒めることができるだろうか。

採掘人が、熟練した観察眼で宝石を掘り当てるように、だれかの良い所を探して褒めるのも、ひとつの技術です。意識して人の良いところを探すなら、心からの褒め言葉をかけやすくなるでしょう。

褒めることは、相手の痛みを和らげ、心を開くだけでなく、自分の喜びも増し加えます。ぜひニューロ・ロジカル・レベルを活用して、褒めることを習慣にしてみてください。

▼さらにニューロ・ロジカル・レベルについて知りたいなら

以下の書籍に、NLP(神経言語プログラミング)の基本とともに、分かりやすく説明されています。

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