【11/20】付け焼刃にすぎない脳脊髄液減少症への安全配慮

LINEで送る
Pocket

こ最近、注目を集めている柔道必修化と脳脊髄液減少症の発症についての記事が掲載されました。

77692679_150x130東京新聞:柔道「必修化」7カ月 安全対策 後手のまま:暮らし(TOKYO Web)(リンク切れ)

 

 

 

この問題については、これまでこのブログでも再三再四お伝えしてきました。詳しい経緯は、以下の関連エントリをご覧ください。

【10/16 カナロコ 毎日 読売】柔道によって脳脊髄液減少症が発症 (10/21追記あり)

スポンサーリンク

 

それで武道が身に付くかは、はなはだ疑問

今回の記事は、柔道必修化の影響について、このようにコメントしています。

授業は年間でわずかに十数時間。それで武道が身に付くかは、はなはだ疑問で、移行期の昨年には初心者同士が柔道の模擬試合をして、重傷を負った事故もあった。

柔道必修化の益として、礼儀作法が学べることや、受け身の技術を習得できることを挙げる方もおられますが、上記のコメントは、何かが身につくほど授業時間を割くことができないという、それ以前の問題があることを示しています。

礼儀作法に関しては、柔道を通して学ばずとも、あらゆる場で教えられるべきですし、受け身などの安全のための技術は、すべての体育の授業をさしおいて、まず教えるべき前提ではないかと思います。

礼儀作法や安全のための技術を教えるのに、何も武道を介する必要はなく、興味を持った子供だけが、自らの意志で、スポーツとしての武道を学べばよいと思うのです。

なぜ子どもの個性を度外視してまで、危険があるとわかっているものを必修化するのでしょうか。 それは価値観の押しつけであり、「違いを認めて共に生きる」という人間の脳の機能にも反しています。

フクロウ症候群を克服する―不登校児の生体リズム障害 (健康ライブラリー)という本には次のようなことが書かれています。

220といわれる世界の国のなかで、体育を教科としている国は、10ていどと言われており、スポーツをレジャーとして楽しむものだという大多数の国の人々の考えとは明らかに違った方向性をもたせたものが日本のスポーツなのです。

わるいことには、若者たちにとってスポーツは、自分で好きなことをだれにもいわれずに楽しむ「遊び」よりも、人にいわれてやる「仕事」になっているのです。  (p134)

柔道必修化によって脳脊髄液減少症の子どもが増えているという、あってはならない事態は、日本の教育制度のゆがみのが生み出した氷山の一角に過ぎないのかもしれません。その点については、以下のエントリでも詳しく書きました。

【10/6 毎日】教育のいびつさがが子どもたちにもたらす病気 

このブログでは、慢性疲労症候群(CFS)とその関連疾患についてお伝えしていますが、人為的な原因で、病気が生じ、しかも子どもの人生が奪われるというニュースほど気が重いものはありません。

ニュースは最後まで明るい話題を提供することなく、こう結ばれています。

それでは付け焼き刃にしかすぎない。

参加者の一人で、柔道を教えている男性教師(39)は「一年生には大外刈りを教えないことにしている。それでも、受け身の練習で頭を打つ生徒がいる。指導には不安がつきまとう」と話す。

残念ながら、この関係のニュースをお伝えすることは今回で終わりとはならなさそうです。

スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

▼こちらの記事もおすすめです


スポンサーリンク