「全身の激しい痛み 線維筋痛症」ーきょうの健康1月号テキストから

LINEで送る
Pocket

はてなブックマーク - 慢性疲労症候群のわたしがブログを始めたわけ #myblogstart | 疲労とたたかう ライフハック!!紹介したように、NHKきょうの健康 2013年 01月号 [雑誌]、「全身の激しい痛み 線維筋痛症」と題する、日本大学医学部付属板橋病院の村上正人先生による特集が組まれています。

詳しい内容は、2013年1/30(再放送2/6)の放送後にまとめるつもりですが、ひと通り読んだので、覚えておきたいことを簡単に書いておこうと思います。また、線維筋痛症以外の興味深かった記事も紹介したいと思います。

▼2013/1/30追記
放送内容のほうもまとめました。

【1/30 NHKきょうの健康】全身の激しい痛み 線維筋痛症まとめ

スポンサーリンク

なぜ痛みが出るのか

NHK きょうの健康 2013年 01月号 の線維筋痛症の特集はp62-65の4ページほどの短い内容です。これまで慢性疲労症候群(CFS)や線維筋痛症(FMS)について学んできた患者にとってそれほど新しい内容はないと思います。

その中で最も興味深かったのは、導入部分の「なぜ痛みが出るのか」という説明です。このブログでは、慢性疲労症候群(CFS)と関わりの深い病気として、何度も線維筋痛症のことを取り上げてきました。しかし、メカニズムをだれかに説明するのは難しいと感じてきました。

線維筋痛症と慢性疲労症候群のメカニズムは似通っていると言われているので、「なぜ痛みが出るのか」は「なぜ疲労が出るのか」と言い換えることもできると思います。ですからそのメカニズムの説明には関心があります。

こう書かれています。

「線維筋痛症」は全身に激しい痛みが出る病気です。

…痛みが生じる原因はまだ十分にわかっていませんが、筋肉の痙攣によって起こる酸素不足や、代謝の障害などが関係して痛みが発生し、中枢神経の感受性も高まり、慢性化していくと考えられています。

痛みは、骨格筋や内臓の筋肉など、筋肉のある部位であればすべてに生じる可能性があります。しかも適切な治療を受けないと痛みは慢性化して、何年も続いてしまう場合があります。

代謝の障害中枢神経の興奮は、慢性疲労症候群のメカニズムとしても最近注目されるようになりました。

【6/10 RIKEN Channel】慢性疲労症候群の2つの原因

また、「筋肉のある部位であればすべてに生じる」と書かれていますが、これは、わたしが自分の症状について、つねづね感じてきたことがらです。

わたしの場合、筋肉のある部分にはどこでも、目や内臓であっても、疲労や痛みや独特の不快感を感じるのですが、筋肉がない部分、つまり骨そのものには何も感じません。自分の体のどこまでが筋肉でどこに骨格があるのかが、手に取るようにわかる気もします。

症状が「筋肉のある部位であればすべてに生じる」という説明からすれば、この奇妙な感覚も納得がいきます。

線維筋痛症の特徴おぼえがき

この特集では、ほかにも発症時の特徴や、痛みに伴う症状、治療の二本の柱となる薬物療法と非薬物療法について説明されています。また発症から2年間病名がわからず、6回目の受診で診断がついた71歳のAさんの体験談が載せられています。

わたしが気になったところを箇条書きにして抜き出しておこうと思います。

◆患者の8-9割は女性
発症時年齢のグラフが掲げられていますが、慢性疲労症候群(CFS)に比べ、圧倒的に女性が多いことが一目でわかります。わたしも男性のCFSの方は多く知っていても、男性のFMSの方はほとんど知りません。以前取り上げた、わたしのフクシ。の高櫻さんの経験談は貴重だと思います。

わたしのフクシ。線維筋痛症(FMS)の経験談を読んで

◆ある朝、急に痛みが生じるのが典型的
突然発症が多いのは慢性疲労症候群(CFS)とも共通しています。わたしもある朝起きたら突然CFSになっていました。

◆激しい痛みに加え「疲労感や不快感を伴う痛み」がある
この不快感というのは大きな特徴だと思います。個人的な感覚ですが、CFSの症状も、疲労というにはどうにも違和感があり、独特な不快感と表現せざるを得ません。レストレスレッグスの虫がはうようなむずむず感に似ている気もします。

脚以外もむずむずする「レストレスレッグス症候群」にどう対処するか(上)

◆プレガバリンが保険適用になったが、必ず効果があるわけではない
わたしの友人の場合もリリカは効かなかったので、リリカが保険適用になったことは治療より病気の知名度の向上に資する意味合いが強いような気もします。しかし胃の不快感など、痛み以外の中枢神経の意外な症状に効く場合もあるそうです。

【6/1ミクス】線維筋痛症(FMS)初の保険適用薬―リリカ(プレガバリン)がもたらす3つの変化

◆非薬物療法の基本は病気の理解や生活の工夫
慢性疲労症候群(CFS)の場合も同じだと思うので、このブログでも引き続きCFSの対処する工夫を探していきたいと思います。

慢性的な病気と闘う30のテクニック(上)

睡眠記録と頭痛ダイアリー

線維筋痛症のほかに、役立つと感じたのは、睡眠障害頭痛についての特集です。どちらも慢性疲労症候群(CFS)に伴いがちな症状なので、さまざまなケースごとの対策が参考になりました。

どちらの場合も、睡眠記録頭痛ダイアリーといった、記録をつけるよう勧められていたことが印象的でした。わたしは日記をつけることがCFS対策の第一歩だと思っていますが、睡眠にしても頭痛にしてもケース・バイ・ケースなので、やはり個人的な記録が大切なようです。

また特殊な不眠、頭痛として、それぞれ「不眠恐怖」「薬物乱用頭痛」について詳しく説明されていました。どちらも、良かれと思うことが悪循環になってしまう点で似ています。

不眠恐怖

「不眠恐怖」とは寝床に入って寝よう寝ようと努力するあまり、いくら寝ようとしても眠れないと感じて、自分は不眠症だと思い込んでしまう現象のことです。国立精神神経医療研究センターの三島和夫先生が、最近詳しく説明しておられました。

寝床は眠る場所という条件反射を身に付けるため、10分でも眠れなければすぐ起きるように指導されています。

第4回 目からウロコの不眠症治療法 | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト

薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛とは、市販薬・処方薬にかかわらず、頭痛薬を使いすぎることで、頭痛が悪化する現象のことです。頭痛薬に頼り過ぎない対処法として、頭痛体操が紹介されていました。

線維筋痛症を理解してもらうために

NHK きょうの健康 2013年 01月号 では、そのほか、先ごろNHKためしてガッテンでも特集された関節リウマチについての最新情報や、ドライアイについての7ページにわたる説明が興味深く思いました。時に検査で異常がないとされ、見過ごされやすい新型ドライアイについては別の記事にまとめたいと思います。

線維筋痛症の特集は

放送日:2013年1月30日(水)20:30-20:45 Eテレ
再放送日:2013年2月6日(水)13:35-13:50 Eテレ

です。患者としては知っている情報が多いかも知れませんが、予備知識がない人にとってはわかりやすくまとめられていると思うので、家族や友人や同僚に伝えて見てもらうようにするなら、病気についてよりよく理解してもらえるかもしれません。

スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

▼こちらの記事もおすすめです


スポンサーリンク