【1/20】若い女性に多い「新型うつ」とは何か、どう対処するか

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み会にはいけるし、恋人とディズニーランドにはいけるけれど、会社には出社できない。事情を知らない人から見ると、「怠け」や「甘え」と思われる

最近話題になる「新型うつ」、「非定型うつ」、「現代型うつ」と呼ばれる病態についてのニュースがありました。関連書籍からの情報も交えて、「新型うつ」について簡単にまとめておきたいと思います。

昼間は元気、なのに夜は落ち込む「非定型うつ」昼間は元気、なのに夜は落ち込む「非定型うつ」  :日本経済新聞はてなブックマーク - 昼間は元気、なのに夜は落ち込む「非定型うつ」  :日本経済新聞

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新型うつの特徴

記事によると新型うつには以下のような特徴があります。

■気分の浮き沈み:他人からの批判や小言に大きく動揺して落ち込むが、楽しいことがあれば気分が良くなる。
■若い女性に多い:女性の患者数は男性の2~3倍、発症年齢は20~30代と若い。
■朝起きられない:長時間眠っても疲れがとれず、朝起きられない
■夜に落ち込む:「今日も何もできなかった」と、夕方ごろから自己嫌悪になり、不安、落ち込みが強くなってくる。
■他罰的:自分がうまくいかないのは周りが悪い、今の職場では正当に評価されないと考える
■食生活の偏り:冬季うつ病と同様に多眠・多食になりやすい。炭水化物や甘いものを食べる

治療には抗うつ薬、抗精神病薬に加え、考え方の癖を修正する認知行動療法や、上司の立場になってみるロールプレイ療法などによってコミュニケーション法を学ぶことが役立つそうです。

このブログで取り上げたことでは、一日のよかったことを3つ書きだす3 Good Thingsや、さまざまな認知行動療法的なテクニックが役立つかもしれません。

慢性的な病気と闘う30のテクニック(上)慢性的な病気と闘う30のテクニック(上)はてなブックマーク - 慢性的な病気と闘う30のテクニック(上) 毎日ひとつ、小さな幸せを見つけて毎日ひとつ、小さな幸せを見つけてはてなブックマーク - 毎日ひとつ、小さな幸せを見つけて

社会への適応障害?

NHKスペシャル ここまで来た! うつ病治療によると、従来型のうつは几帳面で責任感の強い人が多いのに対し、新型うつでは、不眠、食欲不振、意欲の低下はあるが、自殺衝動や自責感は少なく、原因を周囲に求める他罰的な傾向が強いとされています。抗うつ薬はほとんど効果がありません。

「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか (新潮選書)の中で、精神科医の斉藤環先生は、うつ病とはその時代ごとの価値規範や倫理観への過剰適応である、という見方を提供しています。

高度経済成長期の「勤勉」という職業倫理に過剰適応した人が従来のうつ病であり、衣食住が足りるようになった現在の「終わりなき自分探し」に過剰適応した人が新型うつなのではないかという見方です。

ニュース記事には、数ヶ月でよくなる従来の「適応障害」とは別であると書かれていますが、症状が似ていることもあり、社会的な適応障害という観点も必要だと思います。

実際にその考え方が正しいのかどうかはわかりません。症状を読む限りでは、情報の過多や睡眠障害により脳が疲労し、ストレスにもろくなっている状態のようにも思えます。あるいは低血糖症など食生活からくる問題ともオーバーラップしている気がします。以前からあったものが、現代の睡眠・食生活の変化により増加したものかもしれません。

記事でも『考え方の癖や生活リズムの乱れなど、何らかの「なりやすさ」を持っている人が、ストレスをきっかけに発症する』とあるように、もしかすると、心の問題は二次的に生じているのかしれません。現代の睡眠の問題と食生活の問題については以下をご覧ください。

【4/1-5】睡眠に関する6つの幻想―信じていませんか?【4/1-5】睡眠に関する6つの幻想―信じていませんか?はてなブックマーク - 【4/1-5】睡眠に関する6つの幻想―信じていませんか? もしかして低血糖症? 『図解でわかる最新栄養医学 「うつ」は食べ物が原因だった!』もしかして低血糖症? 『図解でわかる最新栄養医学 「うつ」は食べ物が原因だった!』はてなブックマーク - もしかして低血糖症? 『図解でわかる最新栄養医学 「うつ」は食べ物が原因だった!』

とはいえ、20代-30代で気分の浮き沈みやコミュニケーションに悩んでいる人の場合、「新型うつ」という新しい概念を思いに留めておくとよいかもしれません。

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