【1/16】脳深部刺激療法の作用メカニズムを解明

LINEで送る
Pocket

理学研究所が、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法(DBS療法)の作用メカニズムを解明したというニュースが掲載されました。神経の「情報伝達を遮断」することで治療効果が生まれると考えられるそうです。

生理学研究所、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法の作用メカニズムを解明│日経プレスリリース

スポンサーリンク

脳深部刺激療法(DBS)とは

パーキンソン病やジストニアといった運動障害の外科的治療の一つとして、脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation、DBS療法)というものがあります。平たく言えば、脳に電極を埋め込み、電気刺激を与えて、症状を改善するというものです。

DBSはパーキンソン病の治療として、日本でも一般に行われていて、効果も高いと聞きます。たとえば書籍若年者パーキンソン病を生きる―ふるえても、すくんでも、それでも前へ!にはDBSを受けた方の体験記が載せられていました。

今回の報告によると、DBSはパーキンソン病の場合、『神経活動をむしろ抑制することで、淡蒼球内節を経由する「情報伝達の遮断」が起きることによって効果が生まれている』ことが明らかになりました。

DBSはうつ病への応用も研究されている

ところで、書籍NHKスペシャル ここまで来た! うつ病治療によると、DBSは、アメリカなどでうつ病に応用する研究が進められています。全世界150例ほどの研究によると、あらゆる治療を試したものの効果が得られなかった難治性の患者のうち、75%が順調に回復しているそうです。(p70)

このように脳深部刺激が応用されるようになった背景には、「うつ病は“心の病気”ではなく、“脳の病気”である」「うつ病は脳の神経回路の問題だという考え方」が一般化したためでした。(p3,p60)

国立精神神経センターの脳深部刺激治療(DBS)についてのサイトでも、「 その他の疾患に対するDBS」に難治性の大うつ病や強迫神経症が挙げられ、「治療効果に関し今後の推移を注意深く見てゆくことが必要と思われます」と書かれています。

脳深部刺激治療(DBS)│ 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター

脳を刺激する治療法としては、ほかに電気けいれん療法(ECT)経頭蓋磁気刺激療法(TMS)があり、重症のうつ病やその他の脳の病気に効果があるとされています。

慢性疲労症候群(CFS)や線維筋痛症(FMS)も、脳の中枢神経が過敏になっていることが明らかになってきましたが、どうしても治療できない重症者の場合、脳を刺激して「情報伝達の遮断」が試みられる日が来るのかもしれません。

▼関連ニュース

パーキンソン病の外科的治療、脳深部刺激療法(DBS)のメカニズムを解明 - QLifePro医療ニュース

パーキンソン病に脳深部刺激療法の早期投入で生活の質や運動機能が改善 - QLifePro医療ニュース

スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

▼こちらの記事もおすすめです


スポンサーリンク