【1/30】柔道による脳脊髄液減少症は終わっていない

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年、柔道により脳脊髄液減少症を発症し、大きなニュースになった川崎市の中学生の方のその後を伝える記事が掲載されました。また、おおもとの原因となった柔道についても、非常に残念な報道があったので、あわせて取り上げています。

はてなブックマーク - 柔道授業事故:中2、今も頭痛や吐き気 再発防止を願う- 毎日jp(毎日新聞)柔道授業事故:中2、今も頭痛や吐き気 再発防止を願う- 毎日jp(毎日新聞)(リンク切れ)

脳脊髄液減少症:柔道の授業で事故 「あの一瞬さえなければ…」 川崎の中2「乱取り中」頭打ち、頭痛や吐き気今も- 毎日jp(毎日新聞)(リンク切れ)

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俺はダメ人間

昨年の事件で脳脊髄液減少症を発症された方は、記事によると、1年が過ぎた今も頭痛や吐き気、不眠などに苦しんでいると書かれています。ブラッドパッチ治療を受けましたが、症状が重くて起き上がれず、登校できない日が今も多いといいます。

ご本人は、「ものごとに積極的に取り組まなければと分かっていてもやる気が出ず、自分がもどかしい」と心境を吐露しています。お母さんは「本人は、学校を休んでは『俺はダメ人間だ』と自分を責める。進学がどうなるのか、病気が完治するかどうか、悩みは尽きない」と語っておられまた。

センセーショナルに報道された後も、患者の苦しみは終わらない、という点で、このニュースは先日のシックスクール症候群の話を思い起こさせます。

また、学校に行くことができず、精神的に追い詰められてしまうところは小児慢性疲労症候群(CCFS)の場合とも共通しています。

学校側が「100%学校が悪かった。体格差への考慮が足りなかった」と認めているのはせめてもの救いかもしれません。このような病気では学校が患者を厄介者扱いし、子どもの苦しみに追い打ちをかけることは珍しくないからです。

しかし、もし報道で大きく取り上げられなかったなら、学校側はこれほど深刻に受け止めなかったでしょう。 人知れず脳脊髄液減少症を発症し、周囲の無理解に苦しんでいる子どもは非常に多いに違いありません。

記事には「子どもは改善率が高く早期発見・治療が重要とされる」とあります。川崎市の方の場合、対処は早いほうだったと思うので、今後回復することを願うばかりです。

「道」であるとするのであれば

時を同じくして、今日、柔道の指導者について、とても残念なニュースがありました。柔道は心身の修養になるとして教育が奨励されてきましたが、世界トップクラスの選手や指導者が暴力を振るうようなニュースが相次いでいます。

柔道選手告発 全柔連が園田監督を戒告 NHKニュース

 

 

もし柔道が、道徳や礼節の「道」であるとするなら、指導に当たる人たちは、心を整えるべきではないでしょうか。訓練で培った力が誤用され、他の人を従わせ、強制する力として用いられるなら、それはもはや「道」ではなく「暴力」です。

各地の柔道の指導者が、子どもの限界をわきまえず、行き過ぎた訓練を強制し、言葉と力で子どもを威圧するなら、脳脊髄液減少症は決して減らないでしょう。

わたしが通っていた学校の柔道の先生は、とてもすばらしい方でした。子どもの意見によく耳を傾け、個性を重んじてくれました。今でもわたしはその人を尊敬しています。だからこそ、柔道に暴力が見られることは、はなはだ残念でなりません。

武道そのものが悪いとはいいません。しかし教育に携わる人には、自分は生徒に教えていることを実践しているだろうか、と自問してほしいと思います。柔の道を教えている人の心がかたくなであるなら、その教育に何の意味があるでしょうか。

「道」は選ぶものであり、強制するものではないでしょう。ぜひとも本来の目的に立ち返って、柔道の名にふさわしい道徳や礼節を重んじてほしいと思います。

【10/6 毎日】教育のいびつさがが子どもたちにもたらす病気

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