【1/30 NHKきょうの健康】全身の激しい痛み 線維筋痛症 まとめ

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NHKきょうの健康で、「全身の激しい痛み 線維筋痛症」が放送されました。ホームページに簡潔なまとめが掲載されていますが、付加的な情報をこのブログでまとめておこうと思います。なお大半の部分は速記したマインドマップをもとに書いているので、番組で使われた正確な表現とは異なっています。

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きょうの健康|全身の激しい痛み 線維筋痛症

 

 

 

病気について説明してくださったのは、治療ガイドラインの作成にも携わった日本大学 心療内科の村上正人教授です。また71歳のAさんが患者として闘病の経験を話してくださっていました。

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線維筋痛症とは

線維筋痛症は全身に激しい痛みが慢性的に生じる病気で「筋肉や体が引き裂かれるようだ」と表現されます。日本の推定患者数は200万人以上と考えられています。

患者の8-9割が女性で、年齢を問わず発症するといいます。しかし先日のニュースでは、男性の線維筋痛症患者は診断されていないだけで、それほど少ないわけではないという点が指摘されていました。

【1/10 HealthDay】男性の線維筋痛症は決して少なくない

痛みの原因メカニズム

原因:さまざまな激しい肉体的・心理的ストレスが発症の引き金になります。その中には例えば、病気や病気やケガ、過労、妊娠出産、介護など家庭の問題が含まれます。

メカニズム:筋肉がけいれんして酸素不足になったり、代謝障害に陥ったりすることが関係していると考えられています。骨格筋や内蔵筋など、筋肉のあるあらゆる場所に症状が現れます。

どんな症状?

さまざまな種類の痛みが生じます。たとえば、以下のようなものです。

◆電撃が走るような激しい痛み
◆疲労など不快感を伴う痛み
◆少し触れただけで感じる強い痛み
◆刺激がなくなっても続く痛み
◆一ヶ所の刺激から、全身に広がる痛み

激しい痛みのため患者は睡眠障害にも悩まされます。またリウマチに似た起床時の不快感、こわばりも大きな特徴のひとつです。ほかに、手足のしびれや、種々の自律神経症状が表れます。

診断治療の流れ

診断:問診と触診によって、全身に痛みがあるかどうか、圧痛点と呼ばれる特定の箇所に強い痛みがあるかどうかを調べます。また、類似したほかの病気を血液診断などで除外します。アメリカリウマチ学会線維筋痛症候群予備診断基準(2010)などを用います。

この番組では触れられていませんでしたが、似ている病気として慢性疲労症候群(CFS)があります。こちらは激しい疲労感を特色としています。両方の病気を併発する方も多くいます。

また、忘れてはならない点として、検査で除外しにくい病気のひとつに、脳脊髄液減少症があります。こちらも激しい疲労感や痛みを伴いますが、線維筋痛症をよく知っている医師でも見逃す可能性が高いので注意が必要です。

マンガで伝える脳脊髄液減少症 第二弾「おかあさん、生きて!」

治療:薬物療法と非薬物療法を二本の柱とし、並行して行います。早い段階から治療することが大切です。

◆薬物療法
神経性疼痛緩和薬のブレガバリン、抗てんかん薬のガバペンチンが主体です。この2つは同じ仲間の薬だそうです。また抗うつ薬、生物組織抽出薬(ノイロトロピン:ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液)、漢方薬などを活用します。

睡眠状態は病気の悪化・回復に影響するので、睡眠薬などの使用も重要だといいます。睡眠は鎮痛薬以上に痛みを和らげるというニュースもありました。

8時間睡眠ではダメ! 「身体的痛みの回復には10時間睡眠がベスト」だと判明 / 鎮痛剤より効果大 - エキサイトニュース

◆非薬物療法
病気について知り、不安を和らげ、今できることを理解するようにします。体に負担をかけない生活の工夫や、有酸素運動も大切です。

Aさんの経験談

71歳のAさんは6年前のある朝突然、目覚めたら激しい痛みに襲われたそうです。首から肩、そして背中、足と金槌で叩かれるような痛みが何往復も移動し、トイレにもいけなくなりました。

病院に行っても、「ありえない」「オーバーに言っている」という扱いを受け、6軒まわってようやく線維筋痛症と判明しました。

日記によると、痛みは全身に広がり、立っても横になっても苦しめられ、足のしびれや腫れも現れました。洗濯ばさみも挟めないような指の痛みがあり、最も辛かったのは一日3時間しか眠れなかったことだそうです。

当時は「もう死んじゃったほうがこの痛さから解放されるんじゃないか」といつも考えていたといいます。

しかしその後適切な治療を受け、生活を工夫して過ごすようになりました。電動自転車で移動できるようになり、座ったまま料理ができるようにするなど、随所に工夫をこらしました。痛みでできなかった趣味の押し花も再開したといいます。

番組では、Aさんがいつも壁に貼って思い返しているという12箇条が紹介されていました。

1.頼まれてもほどよくきっぱり「ノー」と言える自分を作る。
生きるのが楽になる
2.頑張らず反省せず
3.マイナス思考は考えず
4.完全を目指さず
5.満点も心を蝕む敵である
6.辛くても軽い運動を
7.睡眠は八時間を目標に生活を
8.今日できることは明日もできる
9.外出は一人で目的以外の行動はしないで認知行動を心掛ける
10.リリカは体重増に食事量やバランスの良い食事を
11.必らず治ると信じて
12.天気予報をよく見て一週間分の予定を
毎朝無駄無理のない行動を心掛ける

番組の結びでは、「生きててよかった、あのとき死ななくてよかった」と、発症当初とはまったく違う言葉を語っておられました。

わたし自身は、最も重症な時期に痛みが強かったものの、線維筋痛症ではありません。しかし、慢性疲労症候群(CFS)と近縁の病気として線維筋痛症(FMS)のことをよく知り、治療法や患者の方たちの生き方から学んでいきたいと思っています。

線維筋痛症の医療機関は、日本線維筋痛症学会のホームページや、線維筋痛症友の会のホームページを参考に探すことができます。

以前にテキストのほうも簡単にまとめているのであわせてご覧ください。

「全身の激しい痛み 線維筋痛症」ーきょうの健康1月号テキストから

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