【1/13】緩和医療と線維筋痛症

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ピタルで連載されている長尾クリニックの長尾和宏先生の記事に線維筋痛症がわずかながら取り上げられています。がんの痛みの緩和医療が、がん以外にも使われることがあるという文脈において、その一例として言及されています。

b3fdc5ebb67426cca313e8a7bb9d74f4《1000》 緩和医療あっての抗がん剤治療 - 町医者だから言いたい! - アピタル(医療・健康)

緩和医療とは

記事によると、緩和医療とは、「肉体的、精神的、社会的、霊的痛み」を和らげる医療のことで、治療と並行して行います。和らげる手段は、薬、傾聴、カウンセリング、アロマテラピー、音楽療法、タッチケア、宗教者による支援など多岐にわたります。

線維筋痛症についてはこう書かれています。

たとえば線維筋痛症という病気があります。
全身が痛くて痛くてたまらない病気に、麻薬も使います。
痛みという視点では、がんもがん以外も同等と考えるのです。

ネット上のブログでも、想像を絶する痛みのために麻薬によって治療されている方をときどき見かけます。わたしが初めて線維筋痛症とモルヒネについて読んだのは、詩人・作家の早瀬さと子さんの記事だったように思います。

早瀬さと子の線維筋痛症闘病記

線維筋痛症研究班 班長を務めた、東京医科大八王子医療センターリウマチ性疾患治療センターの岡寛教授は、2011年9月26日の医療介護CBニュース「線維筋痛症治療の今、東京医大・岡氏に聞く」の中で、こう述べておられました。

一部の医師は麻薬を使用することもありますが、これには賛同できません。線維筋痛症の治療は長期にわたるため、依存をつくってしまう問題があるからです。

しかし教授が執筆者の一人として参加している線維筋痛症診療ガイドライン〈2011〉
には、モルヒネについて以下のように書かれています。

実際に使用するとモルヒネが有効な患者が少なくない。自殺をほのめかすほど、強い疼痛を訴えるか,線維筋痛症に有効な多数の薬物が無効な場合に限って使用すべきである。疼痛のある患者に使用する限り,依存はほとんど起こらない。

風が吹くだけで痛みを感じるようなアロデニアになっている場合には、副作用があるとしても、モルヒネをはじめとする麻薬以外にもはや選択肢がないということなのでしょう。そしてそれでも痛みを抑えられない場合があることは事実です。

わたしのような中程度の慢性疲労症候群(CFS)の患者から見ると、重症の線維筋痛症の方の闘病は想像を超えていて、どうしてこんな病気が存在するのだろう、と言葉をなくしてしまいます。その中でも懸命に一日一日を生き抜いておられる姿に励まされることしきりです。

線維筋痛症(FMS)のように、回復が難しい病気の場合、緩和医療は最後の砦です。痛みを和らげる医療が進歩して、少しでも重症の線維筋痛症の方の生活が楽になってほしいと思っています。

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