低温サウナ療法が子どもの慢性疲労症候群(CCFS)に効果的

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CFSにも効果がある温熱療法として注目を集めている低温サウナ療法についてのニュースが2つありました。下野(しもつけ)新聞は栃木県の地方紙です。

 「サウナ」で心不全治療 獨協医大病院 「和温療法」県内初導入 |下野新聞「SOON」

<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>コレステロールで血管が老化? 若返りの物質『NO』 - 47NEWS(よんななニュース)(リンク切れ)

両記事では慢性疲労症候群には触れられていませんが、この機会に低温サウナ療法の情報を簡単にまとめておきたいと思います。低温サウナ療法は、和温療法としても知られ、慢性心不全に対する先進医療とされています。

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低温サウナ療法とは

低温サウナ療法は、鹿児島大学医学部循環器内科にいらっしゃった鄭忠和教授らによって研究されてきた治療法です。

心臓の疾患のほか、閉塞性動脈硬化症(ASO)やシェーグレン症候群、慢性疲労症候群(CFS)、線維筋痛症(FMS)など、さまざまな病気に効果があるというデータが集まっています。

低温サウナ療法のポイントは、遠赤外線を用いていることです。

心臓に持病がある患者にとって、体を暖めると良いことは、もともとわかっていましたが、入浴やサウナ浴は脈拍や血圧が上昇するため禁忌とされていました。運動療法によって体を温めるのもやはり重症患者では負担になります。

それに対し、低温サウナ療法は心拍数、血圧、酸素消費に影響なく、体を温めることができます。用いられている遠赤外線は熱透過性に優れるため、体の表面ではなく内部を温めるので、負担なく深部体温を上昇させることができるそうです。

方法はとてもシンプルです。

1.通常より低い60度に設定された均等低温サウナ室に15分間座る
2.出浴後、全身を毛布で包み保温し、ベッドで30分間安静にする
3.終了後に発汗に見合う水を飲む

これによって深部体温が1・0~1・2度上がり、末梢血管が広がり、酸化ストレスを低下させたり、抗酸化物質を増加させたり、自律神経機能や免疫機能など、さまざまな症状が改善されたりするといわれています。

29日付のニュース記事のほうでは、血管を若返らせるのに役立つ物質NO(一酸化窒素)の分泌を助けるとも言われています。

慢性疲労症候群(CFS)と低温サウナ療法

低温サウナ療法は、慢性疲労症候群(CFS)や線維筋痛症(FMS)に対して効果があるとして近年、注目を集めています。

低温サウナ療法は、このブログでおもに取り上げている小児慢性疲労症候群(CCFS)の分野でも効果を挙げています。

2010年9月22日付の読売新聞の記事「疲労と病気(4)子供の睡眠不足 脳に負担」 では、中学3年生でCCFSを発症した19歳の方についてこう書かれています。

医療大全 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)はてなブックマーク - 医療大全 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

朝の起床時に合わせ、晴れた日の窓際の明るさに該当する5,000~7,000ルクスの光を浴びた。午後には室温60度程度の低温サウナに15分間入り、体温を調節して夜眠りにつきやすくする治療を受けた。

「寝れば疲れがとれることが徐々に実感できるようになった」と話す。

また2011年6月4日付の神戸新聞のニュースにはこう書かれています。

小児慢性疲労症候群、患者全員が改善 県センター  - 兵庫のニュース - 都道府県別 - (リンク切れ)

「小児慢性疲労症候群」の子どものうち、光や低温サウナなどを使った治療で全員の疲労が改善し、半数以上はほぼ通常通りの学校生活に戻った

…天井に設置した5千ルクスの蛍光灯の 光を朝に3時間当てる「光治療」▽約60度に設定した「低温サウナ治療」▽生体リズムを整える薬物による治療‐を8週間にわたって実施した。

その結果、10時間以上眠る「過眠」(治療前14人)と、眠るのが午前0時以降の「睡眠相後退」(同6人)が治療後、いずれもゼロに。

不登校外来―眠育から不登校病態を理解するp90によると、重症心不全とCCFSは、ともに自律神経のアンバランスによる末梢循環不全が認められる点で共通しているそうです。

低温サウナはその機能を改善し、睡眠中に深部体温が下がるようにすると考えられています。CCFSでは深部体温のリズムが平坦化し、夜眠りにつけなくなることが知られています

治療後、再発する例も少なくないとはいえ、有効な治療法のひとつといえそうです。

化学物質過敏症(MCS)と低温サウナ療法

低温サウナ療法は、化学物質過敏症(MCS)・シックハウス症候群の治療にも役立つとされています。

東京顕微鏡院のサイト第3回 食と環境の科学賞 受賞者発表 : 遠山椿吉賞 |  財団法人 東京顕微鏡院によると、ダラス環境健康センター(Environment Health Center Dalas)において、瞳孔反応検査で異常が見られた患者に低温サウナ療法を繰り返したところ、瞳孔反応が正常化し、全身の痛みがなくなった例があるそうです。

低温サウナ療法はこれからの慢性疲労症候群(CFS)やその関連疾患の治療において、大きな選択肢のひとつとなっていくかもしれません。

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