【3/18-22】ラジオあさいちばん 健康ライフ「時間医学の新たな可能性」

LINEで送る
Pocket

ジオあさいちばん 健康ライフで、東京女子医科大学 東医療センター 病院長 大塚邦明さんによる「時間医学の新たな可能性」が再放送されていました。

ラジオあさいちばん「健康ライフ」ラジオあさいちばん「健康ライフ」

体内時計について興味深い話が展開されていたので、内容をまとめておきたいと思います。

スポンサーリンク


体内時計とメラトニン

脳の松果体から出るホルモン、脳の中枢時計にはたらきかけて、正しい時刻を維持する。真っ暗になると出て、体温を下げ、眠りを誘う。

その他にも夢のような作用、たとえば老化を防ぐ、寿命をのばす、ガンを治療するなどの免疫機能を高めるという作用がある。脳梗塞や心筋梗塞になった人が生活リズムに注意することで、再発を防げる。メラトニンは体の中の有害物質を消去する抗酸化作用も持っている。

今までは、たくさんメラトニンを投与しないと、効果は期待できない実験室限定の作用とされていた。しかし最近は、日常で活かせる通常量で効果があるとわかってきた。メラトニンを意識した生活が大切。

血圧のリズムと時計遺伝子

血圧が測るたびに変動するのは24時間のリズムがあるから。昼間高いのは起きているから、夜下がるのは寝ていてストレスがないからとされていた。たしかにそれもあるが、時計遺伝子のリズムに制御されていることがわかってきた。

昼間血圧を高くするのは時計遺伝子Bmal。カテコラミンというホルモンのバランスを調整する、夜低くするのはClockで副腎のホルモンのバランスを調整する。Cryが異常になると、食塩に敏感な高血圧になる。時計遺伝子は6つを中心に20以上が関係。

血圧は高い低いだけでなく、昼と夜の差や、リズム異常に注目されてきた。アメリカの報告では、上115下65という正常な人を15年間追跡調査すると、夜血圧が下がらないというメリハリがなくなった人、あるいは昼と夜のメリハリが強すぎる人は、心臓の血管が石灰化する危険が高かった。

時計遺伝子の働きに注目すれば、今までと違った治療ができるようになる。

食のリズムと時計時間栄養学

腹時計が学問として正式に取り入れられた。わたしたちの脳にある親時計は体の隅々を調整しているが、唯一親時計の命令を受けないのが食事。食事は見つけたときに食べないと命に関わるからかもしれない。

光によって親時計をしっかり調整していてもずれてしまうので、朝の食事が大切。ある程度しっかりとした量をとったほうが体内時計の針を合わせる力がつよい。炭水化物が大事だが、少量のタンパク質やミネラルがあると針合わせの効果が高い。ご飯一杯に焼き魚と野菜で十分。

空腹の時間が長ければ長いほど、体内時計をリセットする効果が高い。そのため夕食後空腹を保ち、朝食を食べることが大切。朝食、昼食一緒くたに取るブランチは良くない。

一般的には過食が糖尿病を起こすとされているが、食事のリズムが肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病を引き起こすとかんがえられる。糖尿病患者の子時計のリズムが乱れている。心筋梗塞・脳卒中の予防にも生活リズムが大切。

宇宙とつながる生体リズム

太陽の良い面(温熱・光)、悪い面(紫外線)に適応するために体内時計が作られた。生体リズムは昼間の光、夜の暗闇が基本だが、白夜がある北極圏・南極圏でも、生活リズムは保たれている。オーロラが出ると数日後に血圧が上がったり脈拍が増えたりする。

時計遺伝子のCryは、植物では青の光の受容器として用いられているが、眼の網膜の中では、地磁気の反応を感知しているようだということがわかってきた。それが明暗サイクルのない地方でも予備的に働いて生活リズムを保っているのかもしれない。

体内時計とテーラーメイド医療

時間医学、時計遺伝子からみたテーラーメイド医療、オーダーメイド医療の可能性が開けている。今行われているのは数十万人を対象とした臨床実験によるエビデンスに基づいた治療。

しかしアメリカでそのようなデータが出たとしてもアメリカと日本の生活は違うはず。また東京のような不規則な生活の地方と北海道のような規則正しい生活ができる地方とでは異なるはず。もっと個人個人に見合った医療が必要。

2012年8月、理化学研究所の上田先生の8年がかりの研究が実り、1回採血するだけで、心臓や肝臓、体の各部の時計が今何時を指しているかがわかるようになった。そうした時間異常をほうっておくと病気になっていくことがわかっているので、未病を探し治療できるようになる。

スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

▼こちらの記事もおすすめです


スポンサーリンク