【3/15】虐待を予防する“最後の砦”

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田明美先生が、子どもの虐待が見逃される問題について語っておられます。

はてなブックマーク - 小児の虐待死究明に医師のジレンマ 疑われた親の反発恐れ強く言えず 社会 福井のニュース :福井新聞小児の虐待死究明に医師のジレンマ 疑われた親の反発恐れ強く言えず 社会 福井のニュース :福井新聞はてなブックマーク - 小児の虐待死究明に医師のジレンマ 疑われた親の反発恐れ強く言えず 社会 福井のニュース :福井新聞

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子どもの虐待は、たとえ子どもが死んでしまったとしても明るみに出ることは少ないそうです。それは『「階段から落ちた」などと虐待を隠す親は全国的に後を絶たず、事件にならないケースも少なくない』からです。

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虐待を予防する“最後の砦”

この記事では福井大子どものこころの発達研究センターの小児科医、友田明美先生の言葉が引用されています。友田先生は、三池輝久先生と共に小児慢性疲労症候群(CCFS)研究の礎を据えた方で、近年は虐待・体罰など、子どもの心の問題に広く携わっておられます。

▼子どもの虐待が脳に及ぼす影響

友田先生の著書の書評は以下をご覧ください。

smallだれも知らなかった「いやされない傷 児童虐待と傷ついていく脳」(2011新版)はてなブックマーク - だれも知らなかった「いやされない傷 児童虐待と傷ついていく脳」(2012新版)

今回のニュースの中で、先生はこう述べています。

虐待の知識は医師の間で高まっているが、今も診断の網をくぐり抜けているだろう

この現状の打開策として模索されているのが、メスを入れずに体内を調べるオートプシー・イメージング(Ai)、つまり死者にCTや磁気共鳴画像法(MRI)を施す「死亡時画像診断」を死亡した子どもすべてに実施することだそうです。これにより、子どもの死因が本当は何だったのかつかむことができます。

この方法では、虐待されている段階の子どもを、手遅れになる前に助けることにはならず、後手にまわっている印象は否めません。しかし子どもの虐待に対する予防策は、まだ予防以前の段階しか行われていないという、嘆かわしい現状を物語っているとも言えます。

福井大医学部Aiセンターの法木左近副センター長はこう述べています。

Aiという死因究明の“最後の砦”を築くことが抑止効果を生み、虐待を防ぐことにつながる。

虐待する親だけが悪いのか

子どもの虐待を隠そうとする親が多いのは、罪に問われることを恐れるからかもしれません。また多くの親が子どもの検死に対し「私を疑うのか」 と反発するのも、異常者として見られてはたまらないという心理の現れかもしもしれません。

しかし、このブログで取り上げてきたことからすると、子どもの虐待を予防することは、何も、モンスターのような親から子どもを救い出し、保護することではありません。親自身が、虐待のトラウマを抱えていたりして、苦しんでいる場合が多いからです。子どもの虐待を予防することは親をも助けることになります。

虐待の問題は、虐待する親の問題ではなく、生まれながらに発達障害の問題を抱えたり、幼少期に愛着障害やトラウマを抱えたりして、子どもを愛せない人に対する、社会の差別意識の問題かもしれません。

社会が、虐待する親を罪に定めよう、と考えるのではなく、虐待する親の心の問題を一緒に解決しよう、という考えになれば、悩みを抱えている親自身が生きやすくなり、状況は変わってくると思うのです。

そのようにして、世代から世代へと脈々と続いている虐待の連鎖が断ち切られる日が来るよう、願わずにはいられません。

▼虐待は親から子へ連鎖する

詳しくは以下のテレビ番組のまとめの後半をご覧ください。

small【3/3 ETV特集】人とうまくつきあえない ~いじめや虐待と自閉症スペクトラム~まとめはてなブックマーク - 【3/3 ETV特集】人とうまくつきあえない ~いじめや虐待と自閉症スペクトラム~まとめ

 

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