たった1週間の睡眠不足が711個の遺伝子を狂わせる―英国サリー大学の研究結果

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った一週間の睡眠不足であっても、遺伝子に悪影響を及ぼし得るという研究結果が発表されていました。 これは日本の子どもに関する研究結果と一致しています。

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睡眠不足は遺伝子を狂わせる

眠りの研究を専門とするイギリスのサリー大学の研究チームによると、一週間、6時間以下の睡眠で過ごし、最後に一日徹夜しただけで、「444の遺伝子の活動が下方制御され、267の遺伝子の活動が上方制御された」そうです。これはヒトの遺伝子数約2万3000個の3.1%にあたります。

具体的には以下のような異常が生じました。

◆炎症や免疫系、代謝、ストレス反応に関連する711もの遺伝子の発現に影響
◆遺伝子の概日リズム(サーカディアンリズム)が不規則になっていた
◆多くの遺伝子において、約24時間周期の振動の幅が収縮した。
◆40時間の徹夜では、十分に眠っていた人たちの7倍の影響を受けた

これらは、日本の小児慢性疲労症候群の研究結果と一致しています。小児慢性疲労症候群は、学生が慢性的な睡眠不足の末に発症する「学校過労死」ともいえる病気です。

脳科学と学習・教育によると、そのような子どもでは、時計遺伝子mRNAの時計の振り子が止まってしまい、生活のメリハリが消えてしまうことが分かっているそうです。年齢が上がるほど、一日を24時間で過ごすための自動的なリセット機構が弱くなることも書かれています。(p77,84)

また、コロラド大学ボルダー校の調査によると、5時間睡眠を1週間続けるだけで、約1kgも太ってしまうことが判明したとも報道されています。

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たった5日間の睡眠不足がを蝕む

今年2月の国立精神・神経センターの研究でも、たった5日間の「睡眠不足時に不快な情動刺激(感情ストレス)が扁桃体の活動が亢進して不安や抑うつが生じやすくなる」ことが分かっています。これは社会不安障害、うつ病、統合失調症と「同様の状態」です。

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日本の子どもどうなってしまうのか

AFPBBのニュースの末尾には「通常、健康な成人にとっての夜間の睡眠時間は、7~8時間と考えられている」と書かれています。

ところが、子どもとねむり 乳幼児編―良質の睡眠が発達障害を予防するによると、2008年の調査では、日本の中学3年生の子どものうち、実に60.7%が7時間以下の睡眠時間で過ごしていることが分かっています。(p18)

また、夜中の0時を過ぎて入眠する子どもは14歳では60-70%に及ぶこともわかっています。当然7時ごろには起きて学校に行くわけなので、睡眠時間は7時間以下です。海外と比較して、日本や韓国、台湾の状況は異常です。(p81)

睡眠不足について警鐘を鳴らし続けている神山潤先生の資料によると、高校生、中学生が夜寝られない理由は、「なんとなく」に次いで、宿題や勉強が多くなっていました。さまざまな電子機器の影響もかなり強いようです。

神山 潤 公式サイト | 日本の眠りについて考えるはてなブックマーク - 神山 潤 公式サイト | 日本の眠りについて考える

QLifeProのニュースの末尾にはこう書かれています。

わずか1週間、睡眠を規制しただけで、遺伝子活動に影響があるとなると、慢性的睡眠不足の人のダメージは計り知れない。

実際に新しい細胞や組織を補充し、置き換えることができなければ、変性疾患につながる。

たった1週間、睡眠時間が6時間以下になっただけで、概日リズムや遺伝子に影響が及ぶのです。では、数年にわたり、成長期の間ずっと、睡眠不足を強いられ、さまざまなストレスにさらされる子どもはどうなってしまうのでしょうか。

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