【5/2】DVを日常的に見た子どもは脳が萎縮する

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井大子どものこころの発達研究センターの友田先生(@a_tomoda)が虐待に関する研究を発表したというニュースがありました。

ドメスティックバイオレンス(DV)を日常的に目撃した子どもは脳の視覚野が萎縮し、将来の心の病に関わっている可能性があるという内容です。しかも、暴言のほうが暴力より破壊的だとさえ書かれています。

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DV目撃で子どもの脳萎縮 福井大など発表  :日本経済新聞

2013年5月7日「DV目撃で子どもの脳委縮」 サイエンスポータル編集ニュース 科学技術 全て伝えます サイエンスポータル / SciencePortal

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DVを目撃しただけで脳が萎縮する

調査によると以下のようなデータが得られたそうです。

友田教授は米ハーバード大と共同で、直接虐待を受けたことはないが、夫婦間のDVを目撃してきた18~25歳の男女22人と、目撃した経験がない同年代30人の脳を、磁気共鳴画像装置(MRI)を使い比較した。

その結果、右脳の視覚野にある一部は、目撃した経験がある男女が平均で約6.1%小さく、約6.5%薄かった。左脳の視覚野にある一部も約6%薄かった。

目撃した時期などの聞き取りから、脳が最も影響を受けやすい年齢は11~13歳で、身体的な暴力より暴言の方が子供の脳に深刻な影響を与えることも分かった。

暴力より暴言のほうが脳に深い傷をもたらすというのは考えさせられる事実です。

最近、虐待の関係でこのブログに来てくださる方が増えました。友田先生による「脳が萎縮する」という研究を読んで、救いようがない、と落ち込む当事者の方もいるようです。

確かに虐待の影響が深刻であることは疑いようがありません。その影響はふつうは外から見えないので、単なる「こころの問題」として軽視され、被害者である子どもが非難される場合さえあります。友田先生の研究はそのような誤解を正すものだと思います。

友田先生は、著書いやされない傷―児童虐待と傷ついていく脳(2011年新版)で、これを「治らない傷」と考えるのは早計だと述べています。今回のニュースでもこう述べています。

DVを目撃した子供には、早期にしっかりした心のケアをすることが必要だ」とし「幼少期の体験が脳を変えるメカニズムが明確になれば、治療などに生かせるだろう

友田先生の研究については以下のエントリでまとめたので、もしよろしければご覧ください。

だれも知らなかった「いやされない傷 児童虐待と傷ついていく脳」(2012新版)だれも知らなかった「いやされない傷 児童虐待と傷ついていく脳」(2012新版)はてなブックマーク - だれも知らなかった「いやされない傷 児童虐待と傷ついていく脳」(2012新版)
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