【5/17】意思決定には長期記憶が関係している

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が意思決定をする際、長期記憶を用いていることが確認されたそうです。以前から、人は将来のことを計画するのに、長期記憶を用いているらしいと言われていましたが、それを裏づける成果といえそうです。

「強迫神経症や統合失調症、自閉症などの疾患でみられる固執、妄執、繰り返し行動などの異常な行動」と関係があるとも考えられています。社会的能力の回復には、長期記憶が大切であることがうかがえます。

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意思決定には長期記憶が関係している

わたしたちは日常、さまざまな行動を選択して生きていますが、それができるのは、「過去に同じような状況でどのように行動し問題を解決したかを記憶し」ているからだそうです。

わたしたちは決定したり計画したりするとき、時間を割いて過去の記憶を探ることはありませんが、無意識のうちに長期記憶にアクセスして、瞬時に対策を見つけるといわれています。その回路は大脳皮質−基底核回路と呼ばれています。

じつはこの回路は、哺乳類と魚で似ているそうで、そこが破壊されると、学習した行動を30分程度の短い期間で思い出す能力(短期記憶)には影響がないものの、24時間以上経過した場合(長期記憶)のほうは損なわれてしまうそうです。

今回の実験では、ゼブラフィッシュに、ランプが点灯すると「逃げる」、あるいは「とどまる」という行動を覚えさせ、24時間後にテストすると、大脳皮質に相当する領域から記憶を取り出し、行動を選択している様子が観察できたそうです。

この実験の意義についてこう書かれています。

私たちの脳が行っている、状況の変化に対応して行動プログラムを正しく選択し、意思を決定するという機能は、社会生活を営む上で不可欠です。

この行動プログラムの選択と意思決定がうまく行われないと、強迫神経症や統合失調症、自閉症などの疾患でみられる固執、妄執、繰り返し行動などの異常な行動が生じてしまう可能性が指摘されています。

記憶を取り出せないと計画できない

今回のニュースと関連して、数ヶ月前のニュースでは、長期記憶が損なわれている人は、将来を計画する能力や、他人の気持ちを想像してコミュニケーションする能力が低下するといわれていました。

【3/12】記憶が損なわれると、計画やコミュニケーションが難しくなる【3/12】記憶が損なわれると、計画やコミュニケーションが難しくなる

記憶の呼び戻しに問題が生じ、将来が想像しにくくなる統合失調症や、エピソード記憶に乏しく、他者の反応や気持ちを想像できない自閉症が注目されていました。

わたし自身の経験を振り返ってみても、毎日生きるだけで精一杯で、一手先のことさえ考えられなかったころは、記憶がごっそり抜け落ちていました。

大阪市大の慢性疲労症候群(CFS)の問診票には、「計画的に活動を行う(料理を段取りよくする、道順を考えて用事をおこなうなど)」という項目があり、わたしはいつも、その項目に「とてもむずかしい」と答えていました。

問診票にはほかにも「ちょっとしたことが思い出せない」「物忘れをすることがある」といった項目もあります。わたしにとってこれは発症当時からずっと気になっていた点であり、日記をつけたり、ブログを書いたり、記憶術を学んだりしたのは、すべてそのためでした。

どうやら、記憶が損なわれることと、計画性がなくなること、他の人の気持ちを考えることはすべて関係していて、脳の大脳皮質−基底核回路に原因の一端があるようです。

わたしは睡眠の方面から治療されましたが、睡眠は記憶と密接に関わる脳の機能です。睡眠がうまくいかなくなっていたために、記憶が損なわれ、プランニング能力に問題が出て、社会性が乏しくなっていたのかもしれません。

また、記憶に関するさまざまなテクニックも、長期記憶のリハビリをするのに役立ちました。特に場所法を応用した構造のマインドマップは、わたしに非常に適していたと思っています。

今回の記事にあるように、そうした能力を取り戻すことは「社会生活を営む上で不可欠」です。これからも、長期記憶に関するニュースに注目していきたいと思います。

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