「君にはもうそんなことをしている時間は残されていない」を読んで

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うこんなことをしている時間はない」

そのように感じることがありますか。

わたしは常々そのように感じます。より重要なことに時間も体力も割きたいのに、そうしきれない自分にもどかしく思います。

そんなとき、自分を奮い立たせるどんな言葉があるでしょうか。 君にはもうそんなことをしている時間は残されていないという本から、心に残った言葉を3つ紹介したいと思います。

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これはどんな本?

わたしがこの本に惹かれたのは、タイトルそのものにドキッとしたからでした。内容は、わたしがまるっきり読まないタイプの自己啓発本でした。

「1分遅刻は、相手の命を軽く見た証拠」という厳しいキャッチコピーから始まり、1秒、1分、1時間、1日、1月、1年、一生を惜しんで生きるための70のヒントが、7章に分けて書かれています。

ビジネス向けのアドバイスが多いように感じましたが、どんな本でも、共感できる部分はあるものです。特に以下の言葉が印象に残りました。

覚えておきたい3つのこと

引用部分をみるとわかりますが、わたしが印象に残ったのは、すべて、先送りに関する記述でした。

1.「明日」と言わない

極限すれば、すばらしい結果を上げ続けている人は、
生まれてから今日までの蓄積の結果が溢れ出しているに過ぎない。
本当に頑張っている人は「頑張ります」とは言わない。
本当に頑張っている人は、「明日」「来月」「来年」とは言わない。(p166)

古代エジプトには、先送りを表す象形文字が2つあった。書きたがる脳 言語と創造性の科学という本にそう書かれていました。

先送りには、自制心を働かせるという効用もあることは確かです。脳に悪い7つの習慣 という本によると、脳の統一・一貫性を解除し、問題を客観視する助けにもなります。賢い人は先送りをうまく活用すると言われています。

だからこそ、先送りは癖になります。先送りが役立つことを知っているからこそ、先送りしてはならないことまで、先送りしてしまうようになります。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術という本によると、タスク管理術であるGTDには2分ルールというものがありますが、今できることはすぐりとりかかる、できないことはリマインダーに入れる、そもそもする必要のないことは潔く捨てる、ということを徹底したいと思いました。

2.先送りは連鎖する

今できることから逃げるために、来年を利用してはいないだろうか。
今できることから逃げると、来年もそれを繰り返すことになる。
来年もそれを繰り返す人は、再来年もそれを繰り返す。
もうお気づきのように、死ぬまでそれを繰り返す人生だ。

今、成すべきことを成している人は、来年は次のことにチャレンジしている。(p191)

わたしには、病気の自分にはとてもできない、と思って諦めている夢がいくつかあります。体調が良くなったら実現させい、と思うのですが、この「体調が良くなったら」という言葉はクセモノです。

今後「体調が良くなる」などという保証はどこにもないのです。むしろ20代半ばにさしかかった今、これから衰えていく一方だと考えるほうが理にかなっていることに気づきました。年齢を重ねるごとにCFS以外の病気を抱え込む可能性が膨らんでいくのです。

将来体調が良くなったら、と思っているうちは、やりたいことを先送りしがちです。将来体調が悪くなると思っていれば、先送りせず、今のうちにやっておこうという気持ちになります。わたしは考え方を変えることにしました。

3.今にしがみつく

確かに1年はとても短いが、1年あれば、さまざまな経験ができる。
今の1年を一生懸命生きれば、次の1年はより充実したものになる。
あなたが20代なら、30代からの1年が加速することを今ここで学んだ。
これから毎年加速していく1年を、大切にしがみついて生きよう。 (p207)

病気になってから特に、一年の短さを感じます。ひとつには、睡眠時間が長いので、一日の自由な時間そのものが少なくなっています。さらに体力が乏しいこともそれに拍車をかけています。

不自由な体のことを思うと、今はやりたいことがやれなくても仕方がないのだと思っていました。元気になった後のためにとっておけば良いのだと。

本当にそうでしょうか。もしかすると、数年後の自分はさらに悪化しているかもしれません。別の病気を合併している可能性だってあります。

大切なのは、今にしがみついて生きること。将来の健康な自分というまやかしに期待するのではなく、たとえ万全でなくても、今の自分ができる方法を考えることだと気づきました。そのようにして初めて、将来、健康になる可能性も出てくるのではないでしょうか。

天候が良くなるのを待っていたら、種をまく季節を逃してしまいます。今、風雨に負けずに種を埋めてこそ、いつか収穫できる可能性が現れるのです。

あなたはを大切にしていますか

内容は同意できる部分もあれば、同意できない部分もありました。興味のないことは一切聞かない、こじれた人間関係はすぐ終わらせる、不愉快な思いをしたらはっきりクレームをつける、というような考え方は、わたしには合わないと思いました。

この本の趣旨は、時間泥棒に対して厳しくあり、「ゆったり考える時間」を大切にするように、というものですが、ときどき利己的に感じます。余裕を作るために余裕のない生き方を説いているような落ち着かない本です。(p150)

わたしとしては、マイケル・J・フォックスが病気の中で見出したような、どんなときも気楽に構えてまわりの意見に耳を傾ける、「超楽観主義」のほうが好きです。(いつも上を向いて 超楽観主義者の冒険を参照)

それでも、「君にはそんなことをしている時間は残されていない」という題名には心を揺さぶるメッセージ性があり、自分の時間の用い方を吟味するきっかけになりました。今を大切に生きるにはどうすればよいか、考えるきっかけを与えてもらえる一冊です。

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