慢性疲労をもたらすアドレナル・ファティーグ(2)副腎疲労症候群の原因

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つも疲れていて疲れが取れない。その原因はアドレナル・ファティーグ(副腎疲労症候群)かもしれません。

前回のエントリでは、アドレナル・ファティーグとは何かを解説しました。アドレナル・ファティーグとは、ストレスの腺である副腎が疲弊した状態ですが、検査では正常値とされる範囲内で生じる問題のことでした。

このアドレナル・ファティーグは、どんな原因で生じるのでしょうか。

この2番目のエントリでも、引き続き書籍医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!にもとづいて書いていきたいと思います。

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アドレナル・ファティーグの原因

アドレナル・ファティーグはストレスが原因となって起こります。ストレスには身体的なもの、精神的なもの、環境に由来するもの、感染性のものなどあらゆるものが含まれます。

ぜひ覚えておいてほしいのは、すべてのストレスは蓄積するということだ。つまり、自分がストレスとして認識するかどうかに関わらず、ストレスの数、それぞれのストレスの強さ、ストレスが起こる頻度、ストレスが存在する時間の長さがすべて組み合わされて、ストレス負荷の合計となる。(p45)

人間や動物へのストレスの影響は機械の場合と酷似しています。(p23)

車はふつう、最大能力の4分の1の力で走ります。これは、人間において、ストレスなく生活している状態に相当します。

しかしレースで最高速度を出すと、部品はまたたく間に擦り切れます。適切に部品を維持しなければ、車は故障してしまいます。同様に、人間の体もストレス負荷が多すぎると、細心の注意を払わない限り、体調を崩してしまいます。

多くの場合、ストレスの原因には仕事やライフスタイル、食生活が関係しています。「一般的には、ストレスの多いライフスタイルのために、アドレナル・ファティーグは徐々に発症することが多い」(p62)と書かれています。

遺伝的な体質も関係しています。「副腎の回復力には先天的な個人差がある」からです。アドレナル・ファティーグを患う親から生まれたり、親が妊娠中に重度のストレスを経験したりした場合は、子どもの副腎の機能が弱くなることがあります。(p54)

これらの説明から思い出されるのは、慢性疲労症候群に陥るメカニズムで説明されている慢性疲労症候群に陥る原因と似ていることです。ですから一般に言って、日本国内でいうところの慢性疲労症候群と副腎疲労症候群はほぼ同じと考えてよさそうです。

副腎疲労症候群につながる特殊な原因

そのほかに、この本の中では、副腎疲労症候群に関係する特殊な原因がいくつか列挙されています。(p274-285)

■歯科疾患。特に感染症や水銀の詰め物(アマルガム)。水銀は副腎ホルモンであるコルチゾールの濃度を抑制します。

■腸内毒素症。抗生物質の使用や栄養の偏りによる腸内微生物の不均衡。カンジダやアルビカンスなどの望ましくない微生物が増えた状態。

■食物アレルギーと過敏症。これはアドレナル・ファティーグの主要な原因なので、後で詳しく解説します。

■亜急性または慢性の潜在的感染症。明白な疾患を起こす前段階の状態でくすぶり続け、宿主の健康を慢性的に弱らせる感染症。

リンパ球の減少、好中球の増加の場合は、慢性細菌感染があり、リンパ球の増加、好中球の減少の場合は慢性ウイルス感染があります。

■麻酔からの不完全な回復。敏感な人は肝臓へのダメージが大きい。

■睡眠不足。睡眠不足はコルチゾールの低値あるいは高値と関係していて、循環エストロゲン濃度を増やし、ホルモンバランスを乱す。

■シックハウス症候群有害環境での居住・就労。有害な化学物質も副腎疲労の原因となる。

■甲状腺の機能の低下。検査では現れない範囲のものも含む。副腎と甲状腺はどちらも体内ストレスに敏感で損傷を受けやすい。

これらの背景がある場合には、それが原因となって、副腎疲労症候群が現れている可能性があります。副腎疲労症候群の対処をするだけでなく、原因を見極めて取り除くことも、回復には必要なことでしょう。

これら慢性疲労の原因になりやすいものについては、わたしのブログでまとめた資料も参考にしてください。

【保存版】慢性疲労症候群(CFS)のタイプ分け―20種類以上の原因【保存版】慢性疲労症候群(CFS)のタイプ分け―20種類以上の原因はてなブックマーク - 【保存版】慢性疲労症候群(CFS)のタイプ分け―20種類以上の原因

ここまでのところで、副腎疲労症候群の原因についてまとめました。副腎疲労症候群はさまざまなストレス負荷が重なりあって発症するのです。

では自分が副腎疲労症候群かどうかを知るにはどうすればよいのでしょうか。続く3番目のエントリでは、検査法について書きたいと思います。

 

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