【5/14-28】疲労の国が医療を変える

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立のサイトの疲労研究に関する連載にCFSのことについて書かれていました。特に第二回は倉恒先生の話になっています。

ベンチマーク・ニッポンvol.2 「疲労の国が医療を変える」 第2回(1/4):Human Dreams. Make IT Real.:日立ベンチマーク・ニッポンvol.2 「疲労の国が医療を変える」 第2回(1/4):Human Dreams. Make IT Real.:日立

cfs2009aomoriさんのブログで知りました。内容を簡単にまとめてくださっています。ありがとうございます!

疲労&CFS研究の歴史と疲労度計|摩訶不思議なCFSの世界 ~慢性疲労症候群~疲労&CFS研究の歴史と疲労度計|摩訶不思議なCFSの世界 ~慢性疲労症候群~

わたしが興味深かったことも抜粋しておきます。渡辺先生と倉恒先生の出会いや、CFSの症例第一号の発見については前に講演会で聞いたことがあったのですが、文章化されているのを読んだのは、初めてでした。

◆疲労研究の始まり
1990年、倉恒先生は慢性疲労症候群の我が国第1症例を発見していました。

「…そこに原因不明の疲労や脱力を訴える患者さんが入院してこられました。

研修医が主治医となり、わたしがその指導医を担当しました。

しかし、いくら検査しても病状を説明できるような異常をみつけることができず困っていたところ、ある日、教授回診で来られた木谷先生から"1988年にアメリカで発表された慢性疲労症候群という病気とよく似た症状なのではないか"と指摘を受けました。

改めて患者さんを調べてみると、どうもその病気と同じらしいということがわかった。実はそれが、国内で初めての慢性疲労症候群の診断例だったのです」。

慢性疲労症候群は血液製剤を介して日本中に広がっている可能性が、マスコミで取り上げられるようなったので、1991年に木谷氏を班長とした慢性疲労症候群(CFS)研究班が発足しました。

そして1993年にCFSではアシルカルニチンの数値が低いという結果が出ました。

その頃、渡辺先生はスウェーデンとの国際共同研究プロジェクトを主導した際に、過労状態になって、倉恒弘彦先生を紹介されたそうです。

これをきっかけに渡辺先生が脳科学の方面からCFS研究に協力することになりました。

◆疲労の正体がわかる
しかし、慢性疲労症候群(CFS)の原因を突き止める以前に、疲労とは何か、ということがわかっていなかったので、1999年からは26の大学や研究所、企業が集まり、文部科学省の渡辺研究班がスタートしました。

慢性疲労症候群だけでなく、身体疲労や精神疲労を含めた疲労全般を科学的に研究する試みは、世界で初めてのことでした。

アメリカの学会で疲労科学という言葉を持ち出したら、驚かれたくらいです

その研究の結果、ようやく疲労の正体はわかりました。

渡辺氏が突き止めた疲労の正体は、活性酸素。この発生に対抗する要素は3つあると渡辺氏は考えている。

「1つめは、細胞の傷害を防ぐための抗酸化剤。

2つめは、傷ついたたんぱく質を修復するためのしくみ。

そして3つめが、細胞の傷害を見つけるしくみです。

これらは、ヒトが病気になったり老化したりするときの共通のメカニズムでもあるのです」。

また、疲れやすさには個人差があるそうです。

「疲労への耐性には、当然個人差があります。その要因は、幼少時からの教育や大人になってからの労働など、環境によるものが50~60%です。

そして残りは遺伝子要因。その人が持つミトコンドリアの遺伝子機能が悪いと、疲れやすいということがわかっています。

同じ環境でも、ストレスコーピングといって、ストレスとの付き合い方しだいで疲れやすさも違います。たとえば、几帳面で考え込みやすい性格の人は疲れやすいと言えますね」。

 

◆CFS患者のバイオマーカー
しかし、CFSの患者は、その間も苦しい状況に置かれていました。

通常の保険診療で認められる検査では、慢性疲労症候群における体の異常や疲労状態を証明できなかったのです。

だから、患者さんたちは、世間からはサボってるように見られがちでした。

診断のバイオマーカーの確立が急務で、結果として以下のような項目が選ばれることになりました。

「まずは自律神経機能の評価です。交感神経系と副交感神経系を調べて、そのバランスや機能年齢を診ます。

次に、身体活動の量。

3つめが睡眠の状態。

4つめは、血液中の活性酸素。これは、疲れてくると抗酸化力が落ちるからです。

5つめが、脳機能。単純計算の課題をやってもらい、機能が低下していないかを調べます」。

その後、クラウドを用いた疲労・ストレス測定システムや三次元加速度センサーを搭載した"ライフ顕微鏡"で万人の疲労を測れるようになりつつある、という研究成果が載せられています。

労研究のゴールとして、病気にかかる前に、体の異常に気づかせてあげたいということを目指しているそうです。

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