【11/22】芸術に親しむことはさまざまな難病に対処する助けになる

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術に親しむことで、うつ病などに対処する芸術療法はよく知られていますが、実際に脳の機能を改善していることがわかったそうです。

実際に芸術に親しんでいる難病患者の例も挙げて、この研究を紹介したいと思います。

「美」感じる脳の部位発見

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眼窩前頭皮質の血流が増加する

英ロンドン大神経生物学研究所の石津智大研究員とセミール・ゼキ教授によると、芸術などを美しいと感じた時、前頭葉の一部にある「内側眼窩前頭皮質」と呼ばれる領域で血流量が増加し、働きが平均で約35%活発化することがわかりました。

この眼窩前頭皮質(眼窩前頭野)は、意思決定などの認知処理に関わっている部分で、うつ病や認知症で、血流が低下しているところだそうです。

慢性疲労症候群(CFS)でもH215Oを用いた局所脳血流量の解析 で、眼窩前頭野の血流低下が明らかになっています

絵画や音楽といった芸術に親しむことで、これらの病気の闘病の苦痛を和らげられるかもしれません。

芸術に親しむ難病患者たち

最近のニュースでも、さまざまな難病の人が、芸術に親しむことで、活力を得ている様子が語られていました。

■線維筋痛症(11/20のニュース)
線維筋痛症の春咲花町くるみさんは、病気になってから、ステンドグラスを本格的に学ぶため長崎に移住したそうです。

「病気が原因で普通の就職は困難になってしまったので、以前から興味があったステンドグラスを始めることにした。それで十分な収入が得られるわけではないが、逆に失うものもない。極めるなら本場長崎へという自然の流れに従っただけ」と語ります。

その後、短編小説を書き続け、「アイアンロード」という本も出版しました。

長崎在住の女性が短編小説「アイアンロード」刊行-激痛を伴う病がきっかけに - 長崎経済新聞

■パーキンソン病(11/18のニュース)
パーキンソン病と診断された岡本都さんは35年間絵を描いてきましたが、病気になって、身体が動かなくなり、「思うように作品が描けないならやめてしまおうと、画材を全部しまった」そうです。

しかし絵画仲間が展覧会で作品を飾ってくれたことをきっかけに創作を再開、 筆を握ることができなくなりましたが、指でのばして描き「つらさを忘れられる」といいます。

同僚は「発病前より、彼女の個性が出ている。色遣いも以前より明るくなった」と語るほどです。

パーキンソン病 生の証し絵画展 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)(該当記事が消えているのでキャッシュです)

■筋萎縮性側索硬化症(ALS) (11/12のニュース)
筋萎縮性側索硬化症の寺田猛志さんは、20年前にALSを発症しましたが、野菜などを贈られるたびにお礼として絵を描くようになりました。

約8カ月がかりで絵本を描き上げ、『うふッ』という題名で出版しました。思わず「うふッ」と笑ってしまいそうなユーモアあふれる作品だそうです。

難病と闘い絵本出版…男性の原画26点展示 奈良・あすのす平群 - 産経ニュース

この三例を見ると、発症前から芸術に親しんでいた人もいれば、発症後に芸術を始めた人もいます。

いずれにしても、芸術に親しむことは、病気の中でも生きがいを見いだし、辛さを忘れ、活力を得る助けになっていることが分かります。

今、難病に苦しんでいる人は、芸術などという余裕はない、と感じるかもしれません。しかし、これらの経験や研究結果を見ると、そういう時こそ、何か美しく感じるものや楽しめるものを探してみると良いのかもしれません。

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