玄米を主食にする効果と生菜食


はてなブックマーク - 甲田療法の食事が、心に落ち着きを与える3つの理由 | いつも空が見えるから西式甲田療法のやり方について分かりやすく解説するシリーズの第二回目です。

甲田療法の少食のかなめ、玄米についてご紹介します。なぜ玄米が望ましいのでしょうか?玄米の食べ方にはどんな方法がありますか? 最終的な目標である生菜食とは何ですか? どうぞご覧ください。

▼シリーズ記事「西式甲田療法とは」
この記事は、シリーズ記事「西式甲田療法とは」のひとつです。CFSに効果があるとされる西式甲田療法についてまとめています。

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なぜ玄米なのか

少食を徹底すると、一日1200キロカロリー以下の食事量になります。少ない食事量だからこそ、栄養価には気を遣う必要があります。

玄米は、生成した白米に比べて、非常に高い栄養価を誇ります。書籍たたかわないダイエットによると、N/Cレート(ニュートリエントバリュー/カロリー)、つまりカロリーあたりの栄養素濃度が高く、甲田療法のような徹底した低カロリー食でも、十分な栄養素を確保できます。甲田療法で、玄米とあわせて食べる豆腐や昆布にも、同じような特徴があります。

たたかわないダイエットには、ほかにも、玄米や大豆は、GI(グリセミック・インデックス)値が低く、血糖値を安定させることが書かれています。精神的な不安定さや、食欲の高まりが抑えられ、満腹感が得られます。またBAC(生化学的活性クロム)が多く含まれているので、糖をエネルギーに変える代謝が促進され、疲れにくい体質になります。

発芽玄米がベスト

しかし、玄米にも「フィチン酸」が含まれているという問題点があります。これは体内のミネラルと結びついて流れ出るという厄介な物質です。食べ過ぎなければ問題ないのですが、もっと望ましいのは発芽玄米を用いることです。

発芽玄米は、市販の発芽玄米器を使えば、一晩で自家製造できます。または、保存容器に水と玄米を入れ、冷蔵庫で3-4日寝かすことでも作れるそうです。水は毎日替える必要があります。

発芽玄米には以下のような特徴があります。

◆フィチン酸が含まれていない
◆脳の血流を良くするγアミノ酸(GABA)が5倍

玄米の食べ方

玄米・発芽玄米には幾通りかの食べ方があります。この副見出しの内容は、マンガによってとても分かりやすく書かれている、マンガでわかる「西式甲田療法」―一番わかりやすい実践入門書 (ビタミン文庫)を参考にしています。

1.炊飯器で炊く

オーソドックスな食べ方です。柔らかく炊けなくて、おいしくない、と言われる方もいます。その場合は圧力釜を使えば、食べやすくなります。

2.玄米クリームにする

明日の日記で詳しく作り方を解説します。とろみのあるクリーム状で、消化に非常に易しく、胃腸の炎症をとる効果があります。断食前の準備期間に食べると効果的です。また、クローン病や潰瘍性大腸炎の患者にとっては標準食で、慢性疲労症候群(CFS)患者の場合も、玄米クリームが望ましいとされています。

炊飯する場合に比べ、最短で10分ほどで作れるので、体力のない慢性疲労症候群(CFS)患者にとっても自炊が容易です。

3.生で食べる

甲田先生が最もお勧めされる、「生菜食」としての食べ方です。歯が強ければ米粒のまままま噛んで食べ、それが難しければ水に浸して柔らかくしたり、粉にひいたりします。塩や醤油で味つけして食べます。ただし、粉食にすると便通が悪くなるので、スイマグ(緩下剤)と併用するなどの工夫が必要です。

なぜで食べるのか

生で食べる玄米には、以下のような効果があります。

◆βでんぷんのまま食べれる
玄米を炊くと、βでんぷんがα化します。これによってふっくらしておいしくなり、胃腸で消化しやすくなると言われています。しかし同時に脂肪やタンパク質が変性したり、酵素が壊れたりしてしまいます。

玄米を炊かず、βでんぷんのままだと、消化酵素が働かず、消化されないまま大腸に行きますが、そこで腸内細菌によって分解され、発酵します。そして短鎖脂肪酸に変わり、エネルギーを生み出します。

◆酪酸がガンを予防する
上記の過程で、酢酸、酪酸、プロビオン酸などが生じ、大腸の腸壁を刺激します。これによって蠕動運動が活発になったり、腸壁のガン細胞が正常に戻されたりします。

玄米菜食より生菜食が優れているということについて、書籍背骨のゆがみは万病のもと―やさしい西式健康法には次のような経験談が載せられていました。

◆大阪市立大学の保健体育科専攻の助教授
もともと、肉類など、タンパク質だけの食事を10年続け、筋骨隆々の肉体でした。しかし外見とは裏腹に疲れやすく、玄米菜食に切り替えたところ、疲れ知らずの肉体になりました。その後、さらに、一日1300キロカロリーの生菜食を取り入れたところ、40歳を過ぎていたのに、厳しい体力テストの記録が向上し、信じられないほど疲労感が少なく、冷え性も無くなりました

◆武庫川女子大学の保健体育科専攻の教授
奥さんが玄米菜食と生菜食を実行し、60歳で六甲山を縦走されました。初回の火を通した平常食のときの記録より、三回目の生菜食のときの記録のほうがずばぬけてよかったのを見て、こうおっしゃっています。

生菜食だからこそ、長い間実行しても栄養不良にならず、よく働けるのです。そこに、生菜食の持つ未だ解き明かされていない秘密が隠されているのでしょう。この未解明の分野に科学の光を当て、生菜食が現代栄養学のヒノキ舞台に登場できるよう努力するのが、私たち科学者の使命であると強く感じています

生菜食は効果が高い反面、胃腸に負担がかかるので、あらかじめ、玄米クリームなどで、胃腸の状態を整えておくことが肝要です。書籍生菜食健康法―その実際と24人の体験集 には、人によっては1年以上、玄米クリームで準備するようにと書かれていました。そのように段階を踏みつつ、最終的には、生菜食に移るのが理想です。

最後に、参考までに、生菜食のメニューの一例を引用しておきます。

付録:生菜食の方法

以下は一日分。

◆生野菜… 合計800-1000g
病人では5種類以上。人参などは根と葉はそれぞれ一種類として数える。粗い繊維は消化不良につながるのですりつぶす。食塩を多めに用いると体がラクになる。

ex葉…葉菜250g
根…大根おろし100g、人参おろし120g、ヤマイモ30g

◆生玄米粉…140-160g

◆生水・柿茶…1.8リットル
本来柿茶は生食中は不要とされる。冬に身を温める目的で飲む。

◆合計カロリー…・850-950

生菜食健康法―その実際と24人の体験集には生菜食の具体的な経験談が非常に多く載せられています。p181、p185の腎臓病と腎炎の姉妹の経験談は、慢性疲労症候群(CFS)にとてもよく似ているので、一読の価値があります。この書籍は最新版生菜食健康法が出ていますが、内容は同じです。

このように、甲田療法の少食において、玄米は非常に重要な位置をしめています。続く記事では、玄米クリームの具体的な分量と作り方を取り上げます。

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西式甲田療法とは