ポジティブ・シンキングではなくリフレーミングをしよう

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120724リフレーミング日の日記病気は贈り物? それとも敵? どちらがポジティブな考え方かで、一般にポジティブ・シンキングと言われている考え方は、ほんとうの意味でポジティブとはいえないと書きました。

倉恒弘彦先生は、書籍危ない!「慢性疲労」 (生活人新書)の別の箇所で、ポジティブ・シンキングについてこう述べています。

何が起こっても「まぁいいや!」とさらりと水に流してさきのことを考えることのできる人は、慢性疲労症候群になる確率はかなり低いように思われます p38

これは裏を返せば、ポジティブ・シンキングとは、「まぁいいや」と現実から目を背け、考えるのをやめることにすぎない、ということを示しています。もちろん、それも大切なことです。特に、倉恒Drのように、来る日も来る日も難病の患者を診察し、悩みを聞く人は、自分が押しつぶされてしまわないよう、ストレスをそらすことが必要なのでしょう。

しかし、わたしたちの場合も、それでいいのでしょうか。「まぁいいや」で終わらせてしまってはあまりに短絡的ではないでしょうか。それで、手にとるようにNLPがわかる本から、ポジティブ・シンキングに代わる別のテクニック、「リフレーミング」を紹介したいと思います。

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ポジティブ・シンキングの問題点

昨日書いたように、ポジティブ・シンキングは、上辺だけつくろった考え方に過ぎません。矛盾をはらんでいて、論理的ではなく、その本質は、ときにネガティブでさえあります。

なにより、「まぁいいや」で終わらせていては、何も学ぶところがありません。何年、何十年慢性疲労症候群を忍耐したとしても、「まぁいいや」で終わらせていては、その歳月は、まったくの無駄、完全な徒労に終わってしまうでしょう。

ポジティブ・シンキングの問題点は、書籍「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)にもこう書かれています。

うつ病の人は、何しろポジティブになりようがありません。「前向きに! 絶対治るよ! 頑張ろうよ!」と言われても。何を前向きにしたらいいのか、何を根拠に治るというのか、何を頑張ればいいのか、と頭が混乱するだけです。p94

いわゆる一般的なポジティブ・シンキングは、前述の「まぁいいや」に代表されるように根拠がなく、あやふやで、実際性に欠けるのです。その点が、書籍手にとるようにNLPがわかる本にはこう解説されています。

ポジティブ・シンキングは、ネガティブなものごとを「単に否定する」「覆い隠す」「無視する」などの考えになりがちです

順に言えば、「(根拠がなくても)俺はできる」「失敗は成功のもとって言うし…」「できなくても、まっ、いいか」というような、一見すると望ましい未来につながらない危険が潜んだ考え方に導かれることがあります p135

病気は「成長するために神が与えた試練だ」などという考え方は、まさにこの代表例だと言えるでしょう。ポジティブ・シンキングという考え方はもてはやされますが、単に現実から目を背け、実際には根拠が乏しく、ネガティブな考え方に陥っていることが少なくないのです。

たとえるなら、それは耐震偽装の家屋のようなものです。一見問題が解決したかのように思わせ、見せかけの安心感をもたらしますが、いざ事態が悪化するともろく崩れ去ってしまいます。

「リフレーミング」 ーポジティブ・シンキングに代わるもの

では、どのような考え方をするべきなのでしょうか。前述の書籍手にとるようにNLPがわかる本では、「リフレーミング」というテクニックが推奨されています。リフレーミングとは、「特定の行動に対して、その視点や枠組み(フレーム)を変える」 NLP(神経言語プログラミング)のテクニックです。

わたしは昨日の日記で、一般的なポジティブ・シンキングに代わる、わたしなりの別の考え方を最後に紹介しました。これも、実はポジティブ・シンキングではなく、リフレーミングというテクニックを応用したものです。

リフレーミングがポジティブ・シンキングと異なるのは、現実から目をそらすのではなく、別の角度から見る、という点です。いろいろ視点を変えて、「もし○○さんの立場から自分を見たら、どう映るだろうか」「○年後の自分の観点から見たら、今の自分はどう映るだろうか」 などと自問し、確かな根拠のある別の見方を見つけ出します。

写真家になったつもりで、現実をいろいろな角度から切り出してみるのです。そうして見つけた新しい視点は、確かな根拠に基づいた事実なので、「本人だけが気分が良くなるのではなく、ほかの周りの環境や人においてもそれが好ましい状態」になります。p138

オーダーメイドのテクニック

わたしの場合は、慢性疲労症候群が難病であり、決して良いものではない、という現実からは目をそらしませんでした。しかし、その苦しい現状を別の角度から見ると、慢性疲労症候群の苦しい毎日は、多くの友人や家族に助けられている毎日でもあると気づきました。そのようにリフレーミングすることで、病気のもとでも、感謝できるようになったのです。

これはわたしの例に過ぎません。ひとりひとり置かれた状況は違いますから、どうリフレーミングできるかも異なります。

単なるポジティブ・シンキングであれば、どんな状況に置かれた人に対しても、十把ひとからげに「まぁいいか」で終わらせてしまいます。しかし、リフレーミングの場合は、ひとりひとりがじっくり自問し、論理的に考えることが必要なのです。

その分、時間はかかりますが、効果は折り紙つきです。上辺だけの言葉で自分を欺くのではなく、一人ひとりに適したオーダーメイドの考え方で、自分を導くことができます。

わたしにとって慢性疲労症候群は「まぁいいや」というポジティブ・シンキングで終わらせられるようなものではなく、克服に向けて真剣に努力すべき問題なのです。そのようなわけで、積極的な考え方を身につけたい、と思う場合は、ポジティブ・シンキングではなく、リフレーミングを実践するようお勧めいたします。

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