わたしのEvernoteノート術(2)Evernoteを使う3つのメリット


記憶とは、過去の事柄を適切なところにつなぎ止めるために、想像力と関連付けを使うことである。

一方、創造性とは現在の考えを未来に植えつけて、未来のある時点でそれを現実において再生するために、想像力と関連付けを使うことである
  ―マインドマップの創始者トニー・ブザン

 

この言葉は、脳科学の専門家であり、マインドマップという世界的に有名なノート術を開発したトニー・ブザンが、書籍頭がよくなる本 日本語第4版中で述べている言葉です。

前回の記事では、Evernoteは「すべてを記憶する」スクラップ帳だと述べました。トニー・ブザンはこの「記憶」という言葉を「創造」と結びつけています。

Evernoteは、どのように記憶したことを創造、つまり未来への積極的なステップへと結びつけるのでしょうか。わたしたち病気に対処する人にとって、どのようなメリットがありますか。トニー・ブザンの言葉に基づいて、3つのメリットを考えましょう。

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1.記憶―思い出すのを助けてくれる

病気になると、特におぼつかなくなるのが記憶力です。慢性疲労症候群の問診リストには、必ず「最近物忘れが多い」というような健忘に関する項目があります。ある患者はそれは「健忘」どころか、「記憶喪失」だ、とさえ言いました。

しかし、物忘れに悩む人は、必ずしも記憶力が低下しているわけではありません。

人間の脳は、あらゆるものを記憶していると言われます。脳に電気的刺撃を与えると、すっかり忘れていた過去のことを思い出せるという研究もあります。それで、トニー・ブザンは、書籍マインドマップ記憶術の中でこう指摘しています。

『記憶がうまくいっていないのではなく、想起に問題があるのだ』。

要するに、思い出すための糸口を残しておくことが必要なのです。

Evernoteはそのために適したツールです。閲覧したWebページや、PDFファイルや、写真など、すべてのものを簡単な操作で残しておくことができます。

集めた情報は、タグ機能や検索機能で簡単に探し出せます。最近、興味深いWebページを見たんだけど、何だったかなぁ、と思うときは、ちょっとでもキーワードが分かれば、簡単に探しだすことができるのです。

Evernoteは、興味のある記事をワンタッチでをスクラップできる上に、後々、たやすく目的の情報を探し出せるという点で、紙のスクラップ帳よりはるかに優れています。思い出すのを助けてくれるとても優秀なツールです。

まとめ
◆Evernoteは、興味のある あらゆるものをワンタッチで記憶し、スクラップしておける
◆Evernoteは、タグや検索により、思い出したいものを簡単に探し出せる

2.想像力―感動したことだけを厳選する

しかしこのように言う方もいらっしゃるかもしれません。

キーワードから情報を探しだすだけなら、Googleの検索機能でも、可能なのではないですか。わざわざ「Myスクラップ帳」など作らなくても、今や情報がほしいときにインターネットで検索すれば、どんな情報でも手に入るのではないでしょうか。

確かにそうです。

しかし、マーケティングの世界には、このような言葉があります。選択肢過多(Choice Overload)、つまり「選択肢が多ければ多いほど人は選択を放棄する」という研究結果に基づく言葉です。

選択肢過多 - マーケティングWiki ~マーケティング用語集~

わたしたち慢性疲労症候群(CFS)患者にとって、選択肢過多は、ストレスの大きな源です。毎回、インターネットという情報の大海原に潜り、沈んでいる金塊を探そうとするのは得策ではありません。情報は多ければ多いほど、思考力を停止させ、想像力を制限してしまうのです。

情報をただ集めるだけでなく、役立てるには、探し当てた金塊、すなわち感動したことを、その都度手元に集めておくことがどうしても必要です。Evernoteには、あなたが感動した情報だけがスクラップされていくことになります。

感動した情報だけを集めておくなら、選択肢過多による思考力停止に悩まされることはありません。Evernoteというスクラップ帳は、集めた情報を次のステップに役立てられるよう、あなたの想像力をかきたててくれるでしょう。

Evernoteには、厳選された情報をいろいろな角度から見る機能が備わっています。リストビューにして、文字情報として一覧することもできますし、サムネイルビューにして、画像として一望することもできます。

表示される文字も画像も、すべて、あなたのお気に入りのものだけです。情報は厳選されているからこそ、脳は自由に発想できるのです。

まとめ
◆Evernoteは、情報を厳選しておくことで、選択肢過多による思考力の停止を防ぐ
◆リストビューやサムネイルビューで俯瞰して、想像力をかきたてることができる

3.創造性―情報を加工して役立てる

はじめに引用した書籍頭がよくなる本 日本語第4版 の中で、トニー・ブザンは、記憶に関する公式を紹介しています。

E(Energy)+M(Memory)=C∞(Infinite Creativity)
エネルギー+記憶=無限の創造性

「すべてを記憶する」というキャッチ・フレーズで知られるEvernoteに、この公式を当てはめるのはなんとふさわしいことでしょう。

これまで、Evernoteは、あなたの想像力をかきたてる情報だけを集めた「Myスクラップ帳」だと書いてきました。しかし情報はスクラップするだけではほとんど意味を持ちません。集めた情報は、実際に活用して初めて意味を持ちます。

わたしたち病気や障害を持つ人たちは、あらゆる手段を駆使して、病気に立ち向かわなければなりません。情報を組み合わせて、自分の生活に当てはめ、なしうる限りの創意工夫を働かせる必要があるのです。

Evernoteに集めた情報は、コメントを書き加えたり、タグを付けて整理したり、関連記事をリンクさせたり、マージしてまとめたりして、さまざまに加工することができます。実生活に発展させ、日々の闘病生活に当てはめたり、ブログに書いたり、他の人と共有したりすることもできます。

Evernoteは単なるスクラップ帳ではありません。情報をさまざまに活用し、創意工夫を働かせるための基盤、プラットフォームになるのです。

Evernoteは、あなたがこれまで味見してきた、最高の食材を集めた保管庫とも言えます。あなたはそれを自由自在に用いて、とびきりの料理を創ることができます。その料理は、あなたの心を元気づけ、病気と闘うための活力をもたらしてくれるでしょう。

まとめ
◆Evernoteに集めた情報はさまざまに加工することで、実生活に役立てられる
◆Evernoteは、創意工夫を働かせて病気と闘うためのプラットフォームになる

さらに強い味方にするために

このように、Evernoteは、わたしたちが病気や障害と闘うのに、とても役立つツールです。集めた情報を、実生活に当てはめ、活用するための強力な味方です。

病気がどれほど手強くても、無限の創造性と、さまざまなライフハックを駆使して闘いに挑むなら、どんな攻撃にも首尾よく対処し、病気のもとでも喜びを保てるに違いありません。

続くエントリでは、わたしがEvernoteを活用している具体的な方法を紹介したいと思います。

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