線維筋痛症について長尾クリニックの長尾和宏先生のことばがアピタルに掲載されました。「若い女性が寝たきりになっているので往診してほしい」という場合のように、線維筋痛症の痛みで身動きの取れない人に対する在宅医療について述べられています。
アピタル_町医者だから言いたい!/長尾和宏_【889回】 線維筋痛症と在宅医療
このような事態が生じてしまうのは、「どこに行ってもこの病気と認知されず、寝たきりになっている」ケースが多く、「痛くて動けない人が多い」からです。これは病気について知識のある医師が少なく、診断も簡単ではない点と深い関わりがあると思います。
線維筋痛症の診断については、客観的な検査方法の開発が進められています。
長尾先生は、診断について、「問題は、そこに辿りつくまでの時間です。かなり遠回りをしてお出会いする方が大半です」と述べています。
痛みや疲労のため病院に行けない、たとえ行くことができても、正確な診断にたどりつく前に病状が悪化してしまう。そのような悲劇を避けるために、知識のある医師による、こうした在宅医療の取り組みが普及すれば心強いと思いました。