化学物質対人間の戦争映画「いのちの林檎」


10/6付の毎日新聞 地方版に、化学物質過敏症(CS)を取り上げたドキュメンタリー映画「いのちの林檎」が鳥取市米子市末広町の米子コンベンションセンターで上映されることが掲載されました。

ドキュメンタリー映画:化学物質過敏症って何? 「いのちの林檎」上映−−12日、米子 /鳥取- 毎日jp(毎日新聞)(リンク切れ)

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化学物質過敏症とは

このニュースでは、化学物質過敏症の概略がこう説明されています。

◆発症
化学物質を大量に、または長期間にわたって体内に取り込むことで発症する。

◆症状
頭痛やめまい、視力の低下、筋肉痛、食欲低下などさまざまで、重症化すると呼吸困難になるなど命の危険もある。

また化学物質過敏症特有の問題が、次のように取り上げられています。

しかし、発症する症状が多様で、専門的な知識を持つ医療機関が少ないため、病名が特定できなかったり、心療科の受診を勧められたりするケースもあるという。

病気の症状にもかかわらず、本人の怠慢と受け止められるなど、周囲の無理解や偏見に苦しんでいる人も多い。

この二重の苦痛は、近縁の疾患である慢性疲労症候群(CFS)脳脊髄液減少症とも似ているところです。つい最近、脳脊髄液減少症に関連して、その問題が取り上げられたばかりです。

見た目でわからない脳脊髄液減少症「患者は症状と周囲の無理解で二重に苦しい」
10/5付の毎日新聞に、脳脊髄液減少症の患者の服部圭佑さんが「周囲の無理解、二重の苦痛」について語る記事が掲載されました。

化学物質過敏症は、化粧品やスプレーを不快に感じる程度の病気ではありません。また捉え方の問題や気のせいで起こる、いわゆる心身症でもありません。因果関係のはっきりしている深刻な病気です。より詳しくは以下のエントリをご覧ください。

【6/7 NHK】化学物質過敏症とのたたかい―「あさイチ」から
化学物質過敏症(CS)を取り上げたNHKのテレビ番組「あさイチ」をまとめたものです。化学物質過敏症の診断・原因・治療・予防について網羅されています。

いのちの林檎

今回上映される映画「いのちの林檎」は、化学物質過敏症を理解する上でとても優れた映画です。

映画の内容について、記事ではこう説明されています。

100メートル先のタバコの煙で呼吸困難を起こしてしまう化学物質過敏症の女性が送る過酷な日常と、女性の命をつないだ無肥料、無農薬のりんごを作った木村秋則さんの話を中心に描かれる。

 こうした取り組みを通して、現代社会が化学物質過敏症(CS)の患者にとっていかに住みにくくなっているか、また、どれほどこの病気が身近な危険になりつつあるかが多くの人に伝わってほしいと思います。

また、慢性疲労症候群(CFS)や類似疾患で苦しんでおられる方の中にも、じつは化学物質が原因というケースがありますから、正確な知識を得て、それぞれが適切な治療法に行きついてほしいと願っています。

「化学物質対人間の戦争映画

広島県尾道市で、10/12に開幕した「お蔵出し映画祭2012」でも「いのちの林檎」が上映されたそうです。審査員5人と観客の投票でグランプリ作品を決め、東京や県内での劇場公開権が与えられます。

尾道で蔵出し映画祭開幕 : ニュース : 新おとな総研 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(リンク切れ)

そして上映後、「いのちの林檎」が見事、グランプリに選ばれました。

「いのちの林檎」グランプリ・・・お蔵出し映画祭 : 広島 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(リンク切れ)

ニュース記事ではあらすじが次のように説明されています。

「いのちの林檎」は、ゴルフ場の農薬散布で重症の化学物質過敏症になった女性が、吸える空気を求めて母と放浪するドキュメンタリー作品。

瀕死(ひんし)状態になったが、奇跡のリンゴによって命を救われるというストーリーで、毒性化学物質による環境汚染が健康をむしばむ実態を描いた。

閉幕式で、藤沢勇夫監督「化学物質対人間の戦争映画だと思っている。病気の映画は観客が入りにくいとされるが、分かってくれる人がこんなにいてくれるなんて。本当にうれしい」と話したそうです。

化学物質の危険性が認識され、自然にとっても人間にとっても優しい、本当の科学技術の研究が加速し、住みよい社会が実現することを期待しています。

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