首こり「頚性神経筋症候群」の治療で慢性疲労が治る?


10/8のマイナビニュースに、脳神経科医である松井孝嘉先生が提唱している「頚性神経筋症候群」、首こりの治療によって慢性疲労症候群が改善したという経験談が掲載されました。

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頚性神経筋症候群とは

頚性神経筋症候群は近年、首こりからくる新型うつ病の一種として注目を集めたものです。パソコンを長時間集中して使用している人などの場合、首の頸椎の中心にある副交感神経の異常を招き、さまざまな不定愁訴を引き起こすという疾病概念です。

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わたしは当初、この病気の信ぴょう性に疑問を持っていたのですが、時とともに消えるでもなく、名前が定着しつつあるので、現代病としては確かに存在するものなのかもしれません。

松井先生の著書には、首こりが原因の病気として慢性疲労症候群(CFS)も挙げられています。しかしこの点については、わたしの主治医をはじめ、研究者は懐疑的なようです。性急な判断を下すべきではないでしょう。

個人的には、首こりによって慢性疲労が引き起こされることはあっても、病気としての慢性疲労症候群(CFS)が引き起こされることは考えにくいのではないかと思います。CFSの症状は単なる自律神経の乱れで説明がつくものではありません。

今回のマイナビニュースの記事では、

頚性神経筋症候群に当てはまる項目を調べると]自身は18以上の重症でした・・・。おそらく首凝りから来る病気として挙げられている「慢性疲労症候群」が、完治していないためだと思われます。

首凝りから病気になったのか、もう長いのでハッキリはしませんが、効果があるなら・・と思って、治療法にトライしてみました。

という一文に「慢性疲労症候群」の単語が出てくるだけです。これだけでは、この方が単なる慢性的な疲労状態だったのか、診断された重症のCFSだったのか区別がつきません。

両者の医学的な違いについては、以下のエントリをご覧ください。

検査でわかるようになる? 研究でわかった慢性疲労症候群(CFS)の10の異常
平成23年度の最新の慢性疲労症候群(CFS)の研究について紹介するエントリです。CFSは、これまで検査では異常が出ないとされていましたが、客観的な10の検査法が確立されつつあります

症状が改善されることも

今回のニュース記事では、首の運動を6週間続けると、目の疲れや眠りの質が改善されたと書かれていました。この首の運動は、慢性疲労症候群の治療に時折用いられる、甲田療法の背腹運動の一部に似ているように思います。

頚性神経筋症候群がすべての慢性疲労症候群(CFS)の原因というのは言いすぎだと思いますが、首こりの治療によって、一部の症状が緩和されることはあるのかもしれません。

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