「子どもの心」の問題を科学的に解明し、支援策を研究する福井大の「子どものこころの発達研究センター」と福井大医学部付属病院「子どものこころ診療部」の友田先生についてのニュースがありました。
つなごう医療 中日メディカルサイト | 診療は育児見守る場 福井大子どものこころの発達研究センター 友田明美さん
まず以前のエントリでも触れた、虐待が子どもの脳に及ぼす影響、すなわち「脳は、過酷な環境に適応するようになる」という点について書かれています。
◆成人の脳を調べると、4〜12歳で言葉の暴力を受け続けた人は、聴覚をつかさどる脳の一部が変化していた。性的虐待を受けた人は視覚をつかさどる部分が変化していた。
◆長期間、体罰を受けてきた人は、感情や意欲にかかわる前頭葉の一部が20%ほど小さくなっていた。 そのような人はキレやすく、衝動的な行動を取りやすいため、非行を繰り返す。
詳しくは以下のエントリもご覧ください。
また、発達障害の子どもたちを持つ家庭の場合、親を支えることが、子どもの育つ力を引き出すと書かれています。友田先生は「頑張って子育てする母親を見守ってあげたい。虐待は、世代を越えて受け継がれる。その連鎖を断ちたい」と語っておられます。
発達障害と虐待が関連したり、親を助けることが子どもを助けることにつながる、といった点については、以下のエントリも参照してください。