記事の更新を選択的に通知する。RSSを出力せず特定の記事を公開する

かりやすく言うと、ブログをあたかもウェブサイトのように運営したいということです。

WordPressには時系列順でないページを作る機能があるのでそれを使ってもいいのですが、あえて時系列順の記事として書いておきたい、でも更新通知はしたくない、そんな場合です。

ブログの更新を、RSSフィードで配信し、Twitter、Facebookなどに自動で通知する設定にしていても、ときどきフォロワーには伝えるほどでもない記事を書いてしまうことがあります。

ブログのテーマに関係がない詳しい記事、つまり、このブログでは、当記事のようなWordPress関係の記事がそうです。

記事としては書いておきたいし、Googleにもクロールしてほしいけれど、フォロワーに更新の通知はしたくない、そんな天邪鬼な希望を実現させる方法を書きたいと思います。

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A.更新を通知しないカテゴリ―を作る

まずは、オーソドックスな方法です。特定のカテゴリーの記事だけ、更新通知が行かないにします。更新は通知しませんが、ブログに実際に来てもらえれば、記事を見てもらうことができます。

1.更新通知しないカテゴリーを作る

更新を通知しないようにするカテゴリーをひとつ作ります。どんな記事でも、作成時にそのカテゴリーを登録しておけば、更新が通知されなくなります。すでに該当するカテゴリーがある場合はこのステップをとばしてください。

まずWordPressのダッシュボードのカテゴリー作成画面で、適当なカテゴリーを作ります。ここでは【PC】というカテゴリーを作りました。1カテゴリ作成

作ったカテゴリーに、とりあえず記事を1つ登録しておきます。過去の記事を適当に選んで、そのカテゴリーに登録してください。

2. ACEで設定する

続いて、使い勝手のよい有名プラグインAdvanced Category Excluder を導入します。詳しい使い方は以下のサイトに書かれてありました。

新着一覧に特定のカテゴリ記事を表示しない方法 – Advanced Category Excluderの使い方 | WordPressのプラグイン | WP SEOブログ

プラグインAdvanced Category Excluder をインストールして有効化すると、ダッシュボードの左パネルにACEの項目が現れるので、categoriesを選択します。

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さきほど作ったカテゴリー【PC】について、「RSS Posts」、「RSS Comments」にチェックを入れます。さきほどとりあえず過去の記事を登録したのは、記事を1つも登録していないカテゴリー名は一覧に表示されないからです。

この操作を終えると、今後、作成時に【PC】というカテゴリーに登録した記事はRSSが飛ばされなくなります。TwitterやFacebookに更新通知がいくこともありません。

また好みで「Home」にもチェックを入れておけば、ホーム画面にも新着記事として表示されなくなります。

ただ更新通知をしないカテゴリーを作るだけであれば、ここで操作は終わりです。

B.更新通知をしない隠しカテゴリーを作る

さらに天邪鬼な話ですが、パソコン関係の記事にかぎらず、更新通知をしないでおきたい記事もあります。

その場合【PC】というカテゴリーより、もっと汎用的な隠しカテゴリーをつくり、そこに登録した記事は、Google検索からしかたどり着けない、あるいはURLを直接入力しなければ見つけられないという仕様にすることもできます。

外見上存在しないカテゴリーにする必要があるので、この過程は少し複雑です。

1.隠しカテゴリーを作る

まず、先ほどと同じように、WordPressのダッシュボードのカテゴリー作成画面で、【隠し】(名前は任意)というカテゴリーを作ります。

このとき、カテゴリーを作成したら、画面右側のカテゴリー名の一覧で、作ったカテゴリーにマウスのカーソルをあわせます(クリックはしない)。すると、画面下に、以下のような表示が現れます。ここで、カテゴリーIDの数字をメモしておきます。

そして先ほどと同様、ひとつだけ記事を登録し、Advanced Category Excluder でRSSを出力させず、ホーム画面にも現れないように設定します。お好みで「Archive」や「Search」にもチェックを入れれば、ブログの月別アーカイブやブログ内検索でも表示されなくなります。

さらに確認はしていませんが、「Disable robots」にチェックを入れれば、検索エンジンからもクロールされなくなり、URLを直接入力しなければたどり着けないページになるのではないかと思います。

2.各記事からカテゴリーの表示を消す

使用中のテンプレートが、Twenty Elevenのように各記事の末尾にカテゴリー名を表示してしまうなら、その表示を抹消しておきます。

各記事の終わりにある「タグ」「カテゴリー」を非表示にする

3.サイトマップから除外

サイトマップ(すべての記事)を出力しているなら、そこにも表示されないよう除外します。PS Auto Sitemapの場合は、「除外カテゴリ」の欄に、さきほど調べたカテゴリーIDを書き込みます。複数記述する場合は「,」でくぎります。

4.サイドバーのウィジェットから除外

サイドバーのウィジェットで、カテゴリ一覧やカテゴリー検索を使っているなら、ダッシュボードの「外観」→「ウィジェット」から、それぞれのウィジェットの編集画面に行き、除外するカテゴリーを記述しておきます。

当サイトでは、My Category Orderのウィジェットを使っています。My Category Orderはカテゴリー名の並び替えのために使われることも多いですが、付属するウィジェットは含むカテゴリーと除外するカテゴリーを記述できる優れものです。

除外するカテゴリーは「Exclude」の欄にIDを記入します。逆に、一部のカテゴリーだけを表示させたい場合は「Include」にIDを記述します。どちらも複数記述する場合は「,」でくぎります。

My Category Orderにはカテゴリー検索用のウィジェットも付属していますが、こちらを使う場合も、同様にして含むカテゴリーと除外するカテゴリーを選択できます。

以上の処置を終えれば、【隠し】(名前は任意)という汎用性の高い隠しカテゴリーが誕生します。記事を投稿するときにこのカテゴリーを登録することで、RSSを送信せず、更新通知せず、しかもブログ上からは辿り着けないようにすることができます。

C. 通知しない設定で公開した記事をあとで通知する

公開した記事から、今回作った【PC】や【隠し】というカテゴリを外すと、その時点でRSSが送信されます。

つまり、1月3日に【隠し】というカテゴリーに登録して公開した記事があるとします。3月3日に【隠し】というカテゴリーを外すと、その時点で、3月3日に更新された記事として(記事に表示される公開日時は1月3日のまま)RSSフィードが飛ばされ、自動通知を設定している場合は、TwitterやFacebookもに通知されます。

そのようなわけで、のちのちフォロワーにその記事の存在を通知したいと思うようになった場合でも、問題ありません。

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