筑波大学の柳沢正史教授らと理化学研究所の研究で、睡眠時間の長さを調節する遺伝子が見つかったそうです。
マウスの実験によると、極端に眠りが長かったり短かったりする個体は通常とは異なる遺伝子のタイプを持っていたと書かれています。柳沢教授は「睡眠時間を制御する中心的な役割を果たす遺伝子だろう」と述べているそうです。
以前からショートスリーパー、ロングスリーパーというのは人それぞれであり、生まれつき決まっていると言われていましたが、その裏付けが得られたということでしょうか。
こうした研究成果からすると、睡眠時間を短縮して時間を増やそうとする努力は健康を害する可能性があり、おのおのが自分の睡眠時間の特徴をよく知って十分な睡眠時間をとることが大切であるといえそうです。
詳しくは白川修一郎先生の新刊『脳も体もガラリと変わる!「睡眠力」を上げる方法』あたりをご覧ください。
柳沢正史教授はナルコレプシーの原因物質オレキシンを発見した方で、最近のアピタルの連載でも、睡眠について話しておられました。
睡眠・覚醒の謎の解明に挑む (柳沢正史さん=筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長) - メディカル朝日 - アピタル(医療・健康)