イマジナリーフレンド(想像上の友達)の知名度をGoogleキーワードプランナーで調べてみた

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 のブログでは、イマジナリーフレンド(想像上の友達)という現象について、さまざまな情報を扱っています。

イマジナリーフレンドは、学術的にはイマジナリーコンパニオンとして知られ、わかりやすい「解離性障害」入門という本によると「正常範囲に属する解離現象」と説明されています。(p19)

イマジナリーフレンドの体験者が書いた ここにいないと言わないで ―イマジナリーフレンドと生きるための存在証明―という本によると、イマジナリーフレンドの現実での認知度の低さに嘆く記述が見られます。他方、「インターネット上ではいくらかの認知がされている」とも記載されています。

イマジナリーフレンドは実際にはどの程度認知されているのでしょうか。人々からどの程度関心を示されているのでしょうか。

今回はそれを調査するためにGoogleキーワードプランナーというツールを用います。このツールは、あるキーワードがひと月にどれくらいGoogleで検索されたかを調べることができます。

果たしてイマジナリーフレンドはどれくらい認知されているのか、ほかのいろいろなキーワードの平均検索回数と比べてみましょう。

イマジナリーフレンドはどのくらい認知されているのか

以下は2015年3月のGoogleの平均検索回数です。

※キーワードオプションの「入力した語句を含む候補のみを表示」をオンにして、類似語句による検索をカウントしないようにしています。

2015年3月の平均検索回数

ディズニーランド 4540890 (回)

猫 2970790

マリオ 706730

うつ病 553940

ふなっしー 450000

アスペルガー 352220

旭山動物園 85260

解離性障害 29290

多重人格 27960

ひこにゃん 23050

ダイオウグソクムシ 15260

タルパ 12690

激おこぷんぷん丸 12100

解離性同一性障害 12100

セイタカアワダチソウ 7880

スベスベマンジュウガニ 7180

イマジナリーフレンド 5400

電磁波過敏症 5290

リーフィーシードラゴン 3860

オオカバマダラ 970

ウロコフネタマガイ 880

わさびアイス 170

空想の友達 70

架空の友達 70

イマジナリーコンパニオン 圏外

イマジナリープレイメイト 圏外

想像上の友達 圏外

いかがでしょうか。

もちろんこの数字はGoogle検索のみの結果であり、あくまで概数です。ここに出てこないキーワードで調べる人もいるでしょうし、Yahoo!やBingの検索を使う人もいるでしょう。それらのデータはカウントされていません。

またこの結果は、人々が検索するかどうか=関心の度合いであり、知名度や認知度とは異なります。しかし知っているから調べる、という側面もあるので、ある程度の相関関係はあるかもしれません。

その上で、このデータに目を通すと、「解離性障害」「多重人格」は比較的よく知られていることが分かります。「ひこにゃん」(ご当地キャラ)と同程度の回数検索されているようです。

次いで、「解離性同一性障害」「タルパ」「ダイオウグソクムシ」(深海生物)や「激おこぷんぷん丸」(過去のネット流行語)と同程度に関心を持たれているようです。

その後にようやく「イマジナリーフレンド」が出てきますが、「解離性障害」の1/6、「解離性同一性障害」の1/2程度の数字となっています。

少なくとも、世の中の人は「イマジナリーフレンド」より、わずかに「スベスベマンジュウガニ」(甲殻類)や「セイタカアワダチソウ」(植物)のほうが気になっているようです。

同レベル帯の医学用語としては「電磁波過敏症」があり、それと同じ程度に、関心を払われている概念だということになります。

「イマジナリーフレンド」を検索しようと思う人の数は、計算すると「ディズニーランド」の1/820、「うつ病」の1/103くらいになります。

そしてイマジナリーフレンドの日本語訳である「空想の友達」「架空の友達」については、「わさびアイス」(変な食べ物)以下の検索数であり、調べる人は大変まれです。

「イマジナリーコンパニオン」、「イマジナリープレイメイト」という学術的な名称については、検索データを取得できないほど検索回数が少なく、ネット上で、ほとんど誰も調べないといってよいでしょう。

 

うちのブログは基本的にマイノリティな概念を多く扱っているので、イマジナリーフレンドの5400という数字は、むしろ多いな、という感想を持ちました。

やはり最初に書いてあったように、ネット上ではそれなりに知られ、認知されているようです。

しかしイマジナリーコンパニオンといった学術用語がまったく知られておらず、関心も示されていないことは危惧すべき点です。

イマジナリーフレンドという言葉が、イマジナリーコンパニオンという学術的な研究からひとり歩きして、「脳内彼氏」「脳内彼女」「エア友」といった言葉と同様の意味として広まっている可能性を感じるからです。

実際には、解離という正常な脳の現象が関与している豊かな現象なのですが、それが知られないまま、表面的な言葉だけが広まってしまうとしたら、IF保持者にとって大きな損失となるのではないかと思います。

 

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