女性のアスペルガー症候群の意外な10の特徴―慢性疲労や感覚過敏,解離,男性的な考え方など

近年、アスペルガー症候群がよく知られるようになりました。

しかし、みなさんが知っていることは、じつはほとんどが男性のアスペルガー症候群の情報です。

女性の場合には悩みごとも対処法も男性とは異なります。

れは、女性のアスペルガー症候群 (健康ライブラリーイラスト版)の冒頭に書かれている言葉です。

アスペルガー症候群(DSM-5では「自閉スペクトラム症:ASD」に統一)というと「空気が読めない」「オタク気質」「理系」といった特徴を持つ男性を思い浮かべる人が少なくありません。

しかし同じアスペルガー症候群といっても、女性の場合は現われる特徴がかなり異なっていて、アスペルガー症候群であることがわからないまま、さまざまな苦労を抱えていることが明らかになってきました。

特に、コミュニケーション能力にはそれほど問題がないように思えても、独特の脳機能に由来するストレスを抱え込み、子どものころから、慢性疲労、慢性疼痛、概日リズム睡眠障害など、原因不明の身体症状を抱える人が少なくないようです。

また、記憶や感覚の処理が普通の人とは違っていて、解離症状を示したり、独特なパニック症状「メルトダウン」や、過去が生々しくフラッシュバックする「タイムスリップ現象」に悩まされる人もいます。

この記事では、そうした女性のアスペルガー症候群の意外な10の特徴、およびその対処法を、さまざまな資料を参考にしてまとめてみました。

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独特すぎる個性で苦労してきた人の励みになる脳神経科医オリヴァー・サックスの物語

片足、偏頭痛、色がない
火星で、目覚めて、帽子通
オリヴァー・サックス
いまも全力で生きている
泳ぎはイルカを超えている (p407)

ドルネームの「ウルフ」を名乗ってバイクで大陸横断し、ウェイトリフティングでカリフォルニア州の新記録を作り、ダイビングで荒波に飛び込み、ソテツ大好き人間で熱帯の島まで足を伸ばし、何より数々の感受性豊かな医療エッセイを書いた作家、そして脳神経科医。

わたしはそんなオリヴァー・サックスが大好きです。世の中の著名人の中で会ってみたい人を挙げるよう言われたら、必ず名前を挙げると思います。

だれよりも個性的で、だれとも比べようがない人生を送ったオリヴァー・サックスは、昨2015年8月30日、82歳で亡くなりました。

そのサックスが生前最後の本として出版したのが、道程:オリヴァー・サックス自伝です。

これまでサックスの本は色々と読んできましたが、この本を読んで初めて知ったサックスの意外な素顔がたくさんありました。そして今まで以上に、今は亡きオリヴァー・サックスに親しみを感じるようになりました。

この記事では、自伝のさまざまなエピソードを参考に、サックスの人となりを振り返ります。サックス個人の人柄についてまとめたものではあるとはいえ、周囲から浮きがちな独特の個性を持つような人にとっては、大いに共感できるところが沢山あると思います。

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ささいなことにも傷つく「拒絶感受性(RS)」の強い人たち―傷つきやすさを魅力に変えるには?

自制はなぜ、どのようにしてこのポジティブな影響を及ぼすことができるかについての研究はこれまで、「拒絶感受性(RS)」と呼ばれる、多くの人に見られる有害な弱点に的を絞ってきた。

…「高RS」の人は、緊密な関係にある相手から拒絶されるのを極端に気にかけ、自分が「見捨てられる」のではないかと心配し、自らの行動を通して、自分が恐れているまさにその拒絶を誘うことがよくある。(p176)

の人のささいな言葉に深く傷ついてしまう、いつも見捨てられるのではないかと不安を感じている、つい感情的に反応して人間関係を台無しにしてしまう。

あなたは、そんな「傷つきやすい」人ですか?

このような「傷つきやすさ」は、心理学の世界では、「拒絶感受性」(RS:Rejection Sensitivity)と呼ばれ、かねてから研究されてきました。

「拒絶感受性」(RS)とは、文字通り、拒絶されることに対する敏感さを意味していて、高RSの人は、ささいな言動に傷つき、人間関係のトラブルを起こしてしまいます。

ささいなことに傷つきやすい高RSは、注意欠如多動症(ADHD)境界性パーソナリティ障害(BPD)とも密接に関連しているようです。

こうした傷つきやすさの問題は、一見、その敏感さ、つまり感受性の強さにあると思われがちです。傷つきやすい人たちは「気にしすぎだよ」とか、「もっと鈍感になればいいのに」といったアドバイスを受けるかもしれません。

しかし研究によると、実際の問題は、心が敏感か鈍感かではなく、別の点にありました。鈍感になるよりももっといい解決策があるのです。

この記事では、マシュマロ・テスト:成功する子・しない子という本から、「拒絶感受性」の強い人が、人間関係をうまくやっていくための秘訣について考えたいと思います。

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慢性疲労症候群(CFS)の治療や説明に役立つおすすめ本とマンガのまとめ

性疲労症候群とはどんな病気なのでしょうか? どうやって治療すればいいのでしょうか? 家族や友だちにはどう説明すればいいのでしょうか?

慢性疲労症候群(CFS)という聞き慣れない病気の可能性を疑ったとき、あるいは実際に慢性疲労症候群であると診断されたとき、多くの人はそんな疑問を抱えます。

一般に、メディアなどで、慢性疲労症候群は原因不明の難病だと説明されることが多いため、そう診断されたら、もう治る見込みもないのだ…と当人も家族も落胆してしまうかもしれません。

しかし、実際には様々な方面から研究が進んでいて、中には生活の質を向上させたり、効果的な治療を見つけてうまく対処できるようになったりする人もいます。

慢性疲労症候群の辛い体調の中で、何かを調べたり読んだりするのはとても難しいことだと思いますが、比較的読みやすく、治療や日常生活に役立つ本もあります。

自分ではじっくり読むのが難しいとしても、もし良い本があれば、家族や友人に紹介して理解を深めてもらうこともできるでしょう。

このエントリでは、関連書籍を3つのカテゴリに分けて、

■慢性疲労症候群を知るのに役立つ本
■比較的楽に読めるマンガ形式の情報
■もう一歩踏み込んで原因を探るときに役立つ本

を厳選して紹介したいと思います。

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気づかれにくい「女性のADHD」の10の特徴&治療に役立つポイント集

女性は男性に比べてADHDに気づかれにくく、本人が「ミスの多さ」や「同性に嫌われること」、「スケジュール管理の難しさ」などに悩んでいても、なかなか診断が得られません。

治療を受ければよくなるのに見過ごされるケースが多いのです。(p1)

れは、2015年に発売された女性のADHD (健康ライブラリーイラスト版)のまえがきにある言葉です。

近年、ADHD(注意欠如・多動症)の存在はよく知られるようになってきましたが、やんちゃな男の子のイメージが強く、女の子のADHDについてはほとんど知られていません。

実はADHDは男の子と女の子では性差(ジェンダー・ディファレンス)があり、男性と女性で症状の現れ方が違うのだそうです。

一般にADHDは女性よりも男性のほうが3~5倍多いといわれていますが、実際には、ADHDの女性は見過ごされているだけではないかと言われています。(p44)

ADHDの存在を見過ごされたまま大人になると、そそっかしさやスケジュール管理の苦手さを自分の欠点だと思い込んで、自信を失ったり、二次的にうつになったりすることも少なくないようです。

この記事では、ADHDの専門家による複数の本を参考に、女性のADHDにはどんな特徴があるのか、よく混同されやすいアスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)との違いは何か、治療には役立つポイントは何かまとめてみました。

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