多発性硬化症で血液脳関門を超えて脳や脊髄に炎症が起こるメカニズムが明らかに

京大学科学技術振興機構(JST)の研究によると、神経難病、多発性硬化症(MS)において、免疫細胞が脳や脊髄の中枢神経組織に侵入し、炎症が生じる仕組みが明らかにされたそうです。

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自閉スペクトラム症の興奮性の治療薬としてエビリファイの承認申請

達障害の精神神経症状などにしばしば用いられている薬、エビリファイ(アリピプラゾール)について、「小児期の自閉性障害に伴う興奮性」の効能を追加するため国内販売承認申請が行われたそうです。

大塚製薬 抗精神病薬「エビリファイ」 「小児期の自閉性障害に伴う興奮性」の効能を追加するため国内販売承認申請 |大塚製薬 はてなブックマーク - 大塚製薬 抗精神病薬「エビリファイ」 「小児期の自閉性障害に伴う興奮性」の効能を追加するため国内販売承認申請 |大塚製薬

 エビリファイは、大塚製薬が開発した非定型抗精神病薬で、ドーパミンの量を安定させ、過剰なら抑制し、低下しているなら増加させるという作用から、ドーパミンスタビライザーと呼ばれています。

自閉スペクトラム症(ASD)の場合、興奮性の行動障害にはドーパミン神経系が関わっているとされていて、抗ドーパミン作用を持つ抗精神病薬が有効だそうです。

抗ドーパミン作用を持つ抗精神病薬としては、先日リスパダール(リスペリドン)も、自閉症への適応を取得していました。

エビリファイも、すでに米国で2009年に自閉性障害に伴う興奮性の承認を受けています。

日本での臨床試験では、行動障害(かんしゃく、攻撃性、自傷行為など)がある自閉スペクトラム症(ASD)の子ども(6~17歳)を対象に、すでにエビリファイの有効性と安全性が証明されているそうです。

エビリファイは、すでに、統合失調症、双極性障害、うつ病・うつ状態に対する効能が承認されていますが、今回さらに自閉症への適応が加わる見通しです。

ASDやADHDなど、発達障害への薬物療法について詳しくはこちらの記事もご覧ください。

精神科の薬の大量処方・薬漬けで悪化しないために知っておきたい誤診例&少量処方の大切さ
杉山登志郎先生の「発達障害の薬物療法」に基づき、統合失調症・うつ病・双極性障害と誤診されやすい発達障害とトラウマ関連障害の治療と少量処方の意義についてまとめています。
ADHDの治療に効果のある薬のまとめ(適応外処方も含む)
ADHDの治療に用いられている薬をまとめました。中枢神経刺激薬、NRI、SNRI、DNRI、α2アドレナリン受容体作動薬など、それぞれ参照リンク付きで解説しています。

 ▼追記
その後、2016年2月に正式にリスパダールの「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」の適応追加承認が取得されました。

抗精神病剤「リスパダール®」小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応追加承認取得|ヤンセンファーマ株式会社のプレスリリース はてなブックマーク - 抗精神病剤「リスパダール®」小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応追加承認取得|ヤンセンファーマ株式会社のプレスリリース

 また2016年9月に、エビリファイも「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」の追加承認を取得しました。

抗精神病薬「エビリファイ」  小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応追加承認 |大塚製薬 はてなブックマーク - 抗精神病薬「エビリファイ」  小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応追加承認 |大塚製薬

 

慢性疲労症候群の子ども(CCFS)には発達障害が多いー治療にはADHDや自閉スペクトラム症の理解が不可欠

性疲労症候群と発達障害、つまり注意欠如多動症(ADHD)自閉スペクトラム症(ASD)は関係があるのでしょうか?

この話題については、これまで何度かこのブログで扱ってきました。特にADHDについては、関係を示唆する具体的な資料も紹介しました。

しかし研究者による資料の中に、慢性疲労症候群とADHDやアスペルガーの関係性について示唆するものは少なく、不登校外来―眠育から不登校病態を理解するでは安易な発達障害診断を批判する部分もあったので、関係があるかどうか判断しかねていました。

ところが今回、小児慢性疲労症候群(CCFS)を研究している、兵庫県立リハビリテーション中央病院の三池輝久先生らの最新の本で、はっきりと小児慢性疲労症候群と発達障害は深い関係にあることを示唆する記述がありました。

この記事では、いま、小児科医に必要な実践臨床小児睡眠医学という本から、慢性疲労症候群と発達障害の関係性についてまとめておきたいと思います。

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無条件の愛を注ぐ親友・恋人としてのイマジナリーフレンド―内的自己救済者(ISH)という起源

想の友だち、つまり、学術的な言葉によるとイマジナリーコンパニオン、またより一般的にはイマジナリーフレンドと呼ばれる存在は、多くの子どもに見られる、ありふれた現象です。

しかし時には、青年期や大人になってからも存在し、単なる空想の「友だち」以上の役割を持っている場合があります。

このブログで、過去に、「親友」「恋人」としてのイマジナリーフレンドを取り上げたところ、そのようなキーワードで訪問してくださった方や、感想を書いてくださった方がいました。

ある人たちにとって、イマジナリーコンパニオンは、コンパニオン(仲間)というより、その語句の持つ別の意味、すなわちコンパニオン(伴侶)に近い存在とみなされています。

そんなことを口にすると、しばしば「エア彼氏」「エア友」「脳内彼氏」といった単なる空想と誤解され、揶揄されるかもしれません。

しかし実際には、医学・心理学的な意味でのイマジナリーコンパニオンは、単なる空想の域を超えた、もっと奥深い存在です。

どうして、心の中にしか存在しないはずの「空想の友だち」が、親友や恋人となったりするのでしょうか。

この記事では、解離についての専門家の本などにもとづき、ラルフ・アリソンが提唱する救済者人格、「内的自己救済者」(ISH)[イッシュと発音する]をヒントにして、その存在の謎を解き明かしていきたいと思います。

 

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頭がさわがしい,次々と考えや映像が浮かぶ「思考促迫」とは何かー夏目漱石も経験した創造性の暴走

「頭の中がうるさい」
「頭が勝手にざわざわする」
「空想はどんどん出てくる。…勝手に湧いてくる」
「時計とかを見ているとそれにまつわる話がばーっと出てくる」
「物を見ていると昔のこととかを全部連想してばーっと想い出して、頭の中がパニックになる」(p29,49,91)

のような、頭のさわがしさに悩まされることがありますか?

考え、音楽、感情、映像などが連想的に次々と湧き上がってきて、それをコントロールできない状態は、解離の研究では、「思考促迫」(Gedankendrängen)と呼ばれています。

しかし、統合失調症でも同じような症状がみられ、「自生思考」(Autochthones Denken)と呼ばれています。

さらに、境界性パーソナリティ障害アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)でも、やはり同じような暴走する連想や、頭のさわがしさが生じることがあるそうです。

もし、思考促迫や自生思考に悩まされている場合、これらのうちのどれが原因なのかを知るには、どうすればいいのでしょうか。原因がどれかによって、治療・対処の方法も変わってくるので、見極めることはとても大切です。

この記事では、解離の構造―私の変容と“むすび”の治療論という本から、解離性障害や統合失調症の「思考促迫」「自生思考」とは何か、どのような違いがあるのかを調べてみました。

また、天才を生んだ孤独な少年期 ―― ダ・ヴィンチからジョブズまでという本から、「思考促迫」を創作に活かしたと思われる夏目漱石から学べる創造性との関連について扱います。

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