【8/1】疲労研究の梶本修身先生が港区新橋に「東京疲労・睡眠クリニック」を開院

阪市立大学医学部疲労医学講座の梶本修身教授が、2015年8/1に東京都港区新橋に、「東京疲労・睡眠クリニック」を開院するそうです。病院の公式ウェブサイトが作られています。

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ウェブサイトでは、最新の研究でわかった疲労のメカニズムや、受けることのできる疲労検査一覧、治療方法などが書かれています。

疲労検査は
■ヒトヘルペス6・7型検査(唾液)
■疲労因子(FF),疲労回復因子(FR)検査(血液)
■活動量検査(時計型)
■睡眠時疲労回復検査(いびき、無呼吸、体動、睡眠時間、酸素血流黒)
■自律神経疲労検査
■酸化ストレス疲労度検査(血液)
■脳機能疲労度検査

などが実施されるようです。

診療時間は午前9:40~13:30、午後16:45~19:30

日曜・祝日は休診、水曜・土曜は午後休診です。

住所は、東京都港区新橋1-15-7 新橋NFビル3Fだそうです。

メールアドレスを登録し、こちらからオンラインで予約できるようになるようです。

院長の梶本修身先生は、日本の抗疲労研究の中心地である。大阪市立大学で、長年疲労のメカニズムを研究しておられ、疲労についての著書も出しておられます。

梶本修身教授の新刊『最新医学でスッキリ!「体の疲れ」が消える本』
疲労のメカニズムを解き明かしてきた梶本修身教授の最新書籍『最新医学でスッキリ!「体の疲れ」が消える本』が2/5に発刊されました。疲労の時代を生き抜くために欠かせない新しい常識が満載

大阪には、すでに、疲労を専門に診るための、ナカトミファティーグケアクリニックが開院していますが、これで、関東方面にも疲労専門の病院ができ、慢性疲労に悩む人が受診しやすくなるのではないでしょうか。

【7/15】藤田紘一郎博士の腸内細菌の新刊「腸内フローラ 医者いらずの驚異の力」

年、腸内細菌叢(腸内フローラ)はさまざまな病気の発症や健康の維持に関わっていることが明らかになっていますが、日本で腸内細菌の重要性を長年説いて、多数の本を出版されているのが免疫学者の藤田紘一郎博士です。

藤田紘一郎博士は、もともと「花粉症やアレルギーの原因は寄生虫を撲滅しすぎたため」という説の先駆け的な方らしく、体内にサナダムシを共生させ、日本で独自に寄生虫療法を試みた話で有名だそうです。

先日、海外の腸内細菌に関わるベストセラー「寄生虫なき病」を読みましたが、藤田紘一郎博士の名前が一箇所だけ出ていて、今アメリカで注目されている寄生虫療法の提唱者が、それを試みるきっかけとなった重要人物として 載せられていました。

自閉症や慢性疲労症候群の脳の炎症は細菌などの不在がもたらした?―寄生虫療法・糞便移植で治療
感染症の減少と同時に増加してきているアレルギー、自己免疫疾患、自閉症。その背後には、抗生物質の乱用や衛生改革がもたらした、微生物の生態系のバランスの崩壊による人体の免疫異常があるの

寄生虫と腸内細菌は、どちらも、人間の体内で古くから共生してきた微生物という共通項があり、どちらも抗生物質の使用や現代型の食生活のため、人間との相利共生関係に変化が生じており、それが免疫系のアンバランスにつながっていると考えられています。

藤田紘一郎博士は、腸内細菌や寄生虫について一般向けの本を多数書かれていますが、つい数日前、新刊として腸内フローラ 医者いらずの驚異の力が発刊されていました。

出版社のサイトによると内容は次のようになっています。

腸内フローラ 医者いらずの驚異の力│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル はてなブックマーク - 腸内フローラ 医者いらずの驚異の力│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル

最近テレビや週刊誌などで話題の腸内フローラ。腸内フローラとは、腸内細菌叢のことで。腸内環境と生活習慣病との関わりはよく知られていますが、最近うつや肥満などにも腸が関わっていることがわかりました。

「腸内フローラとはなにか?」から「納豆は夜食べろ」などの新常識を腸研究の第一人者、藤田紘一郎博士がわかりやすく解説してくれます

 藤田紘一郎博士の本は、以前に腸内革命―腸は、第二の脳であるを読みました。特に目新しい話はなかったように記憶していますが、一般向けにわかりやすく噛み砕いてあったと思います。しかし大衆向けの本ゆえの誇張や飛躍が含まれているようにも感じました。

腸内細菌などの共生微生物の役割について詳しく知りたいなら、明らかに寄生虫なき病のほうをお勧めしますが、400ページも文字だらけの本を読めないという場合は、簡単に説明してある腸内革命―腸は、第二の脳であるや、今回発刊された腸内フローラ 医者いらずの驚異の力を読めばいいかもしれません。

いずれにしても、腸内フローラが現代の医学で非常に重要な位置を占めるようになってきたことは確かなので、誇張されたり、夢の治療法発見といった触れ込みがなされたりすることには注意しつつも、さまざまな病気との関連を意識しておく必要があると思います。

なぜマイケル・J・フォックスは若年性パーキンソン病になっても絶望しなかったのか―ポジティブシンキングのうそ

「僕がリスクを自覚していないとか、この先何がどう悪くなっていくのか理解していないとか、そんな風には考えないでほしい」と彼は話した。

「この先、どんなひどいことが起きるかもしれないって、ちゃんと覚悟はしているよ。ただ、どんなことが起きても僕はぜったい対処できる自信がある」(p23-24)

イケル・J・フォックスという俳優をご存じでしょうか。最近の若い人たちは聞いたことがないかもしれませんが、古い世代の人なら、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のマーティ・マクフライといえば思い出すことでしょう。

彼はハリウッドの俳優としての絶頂期、29歳の若さで、パーキンソン病を発症しました。一般にパーキンソン病は老人の病気と思われていますが、若年性のものもあります。

若くして、それも人気の絶頂において、回復不可能な難病になり、すべてを失う。どんな人でも絶望しそうな状況です。しかし彼はそうなりませんでした。

パーキンソン病の経験を本にし、自ら広告塔になって研究資金を集める財団を作り、さらにはパーキンソン病のニュースキャスターを演じた『マイケル・J・フォックス・ショウ』というコメディまで作ったのです。

彼が不屈の意志で難病に立ち向かう秘訣はどこにあるのでしょうか。最近読んだ脳科学は人格を変えられるか?は、彼の楽観主義の秘訣が、ちまたにあふれる「ポジティブ・シンキング商法」ではなく、リアリズムにあるということを科学的に検証した本でした。

 

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むずむず脚症候群やパーキンソン病が脳への電気・磁気刺激で改善

ずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群:RLS)と、パーキンソン病(PD)は、どちらもドーパミンの不足から生じる問題として知られていて、ビ・シフロール(プラミペキソール)やニュープロパッチ(ロチゴチン)といった同じ薬が認可されています。

(ただしRLSはPDと異なりドーパミン神経は減っていないので、直接関係する病気ではなさそうです)

ここ数日のニュースで、むずむず脚症候群とパーキンソン病それぞれについて、経頭蓋磁気刺激・電気刺激という、脳に刺激を与える治療で改善したという別々の報告があったので、この記事にまとめておきます。

電流を流すといっても、経頭蓋磁気刺激・電気刺激は、DBS(脳深部刺激療法)のように頭蓋骨の中に電極を埋め込むという大がかりなものではなく、単に安静にしながら、頭にコイルを近づけるだけであり、痛みはありません。

パーキンソン病に対する経頭蓋直流電気刺激の効果

まず、パーキンソン病に対しては、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)と運動療法を併用した場合の効果が報告されていました。

パーキンソン病患者が運動しながら脳に電気刺激を行うと、歩く速さとバランス機能が改善した - MEDLEYニュース はてなブックマーク - パーキンソン病患者が運動しながら脳に電気刺激を行うと、歩く速さとバランス機能が改善した - MEDLEYニュース

研究では、パーキンソン病患者16名を、経頭蓋直流電気刺激のみのグループ、経頭蓋直流磁気刺激と運動療法を併用するグループに分けました。

どちらのグループも、経頭蓋直流電気刺激は、実際に刺激する日と、偽の刺激を行う日を設けました。

そして歩く速さとバランス機能を指標に効果を検証したところ

■経頭蓋直流電気刺激のみは効果なし
■運動療法のみは改善
■経頭蓋直流電気刺激+運動療法の併用ではさらに改善
■パーキンソン病が進行しているほど経頭蓋磁気刺激を加えた場合の効果がアップ

との結果が出たそうです。

脳卒中でも、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を実施しながら運動学習課題をした場合に、やはり改善効果が強く出たそうです。

うつ病では、経頭蓋直流電気刺激(tDCSとSSRIのジェイゾロフト(セルトラリン)を併用した場合に、それぞれ単独より効果が強くなったとのこと。

電気刺激のみでは効果がない、または効果が薄い場合でも、運動や薬と併用することで効果が出るというのは興味深いですね。

パーキンソン病に対する経頭蓋磁気刺激(TMS)や経頭蓋直流磁気刺激(tDCS)の効果はかなり以前から研究されているそうで、日本でも、シータバースト刺激(TBS)を含めて応用が検討されているそうです。

今のところ、特に著しい効果を示した報告はないそうですが、刺激する場所を工夫したり、刺激の回数・リズムなどを調整したり、今回のように他の治療法と併用したりすることで、効果を上げる方法が模索されているようです。

パーキンソン病の非薬物療法とエビデンス―反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法 臨床神経学2013年 はてなブックマーク - 051.indd - 053111050.pdf

ちなみに脳に電極を埋め込む脳深部刺激療法(DBS)についても、高解像度MRIを使うことで、さらに正確な位置を刺激したり、電極を増やして効果を上昇させたりするなど、治療法を改善する研究が行われているというニュースがありました。

むずむず脚症候群に対する経頭蓋磁気刺激の効果

パーキンソン病に対する効果の報告とは別に、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群:RLS)に対する反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の効果についても報道されていました。

むずむず脚症候群の症状が脳への磁気刺激で改善? - MEDLEYニュース はてなブックマーク - むずむず脚症候群の症状が脳への磁気刺激で改善? - MEDLEYニュース

研究では、むずむず脚症候群の患者29名が、経頭蓋磁気刺激を実施されるグループ(11名)と、偽の刺激を与えられるグループ(8名)に振り分けられ、医師も患者も、だれがどちらのグループか知らない二重盲検法で実施されました。

すると、本物の刺激を与えたグループは、偽の刺激を与えたグループより有意に症状が改善しました。

この研究では、パーキンソン病の電気刺激のように、薬などの他の治療法との併用は実験されていませんが、さらに研究が進めば、もっと効果的な刺激方法がわかるかもしれません。

経頭蓋磁気刺激などの脳の刺激療法は、脳を活性化させて脳の可塑性が生じやすくするとも言われているので、他の治療法の補助とするのが良いのかもしれません。

今回取り上げた経頭蓋磁気刺激(TMS)と経頭蓋直流電気刺激(DCS)の違いについては、こちらの医学研究室のブログの解説がわかりやすかったので紹介しておきます。

簡単に言えば、それぞれ磁気刺激と電気刺激の違いがあり、機材の費用も異なるようです。

お脳のあたり痛くないですか: 前頭葉機能をtDCSで強化する はてなブックマーク - お脳のあたり痛くないですか: 前頭葉機能をtDCSで強化する

経頭蓋磁気刺激(TMS)は日本でも治療を受けられる医療機関も少しずつ増えてきましたが、医療保険が適応されていないので、あくまでも臨床試験や自由診療として実施されているようです。

発達障害(ADHD/アスペルガー)で精神障害者保健福祉手帳を取得する10のメリットと申請方法

達障害(注意欠如多動症[ADHD]/自閉スペクトラム症[ASD])の人が受けられる社会福祉制度の支援はいろいろありますが、その一つが精神障害者保健福祉手帳の取得です。

身体障害者手帳、療育手帳とくらべて、メリットが少ないと言われることの多い精神障害者保健福祉手帳ですが、取得することで、生活が便利になる部分は確かに存在します。

この記事では、発達障害で精神障害者保健福祉手帳が取得できるといえる理由、手帳を取得することによる10のメリット手帳を申請するための具体的な方法についてまとめてみました。

これかく書く情報は2015年7月時点のものであり、各自治体によって微妙に違う点もあるので、あくまで参考程度にお読みください。

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