【6/26】慢性疲労症候群、線維筋痛症も出ている自然療法の本

性疲労症候群や線維筋痛症を含めた自然療法の本「臨床医のための自然療法活用ガイド(仮)」が2015/6/26に出るそうです。 著者はジョゼフ・E・ピゾルノ・Jr、マイケル・T・マレイ、ハーブ・ジョイナー-ベイという方たちです。

書籍『臨床医のための自然療法活用ガイドブック(仮題)』 | ガイアブックス(Gaiabooks) はてなブックマーク - 書籍『臨床医のための自然療法活用ガイドブック(仮題)』 | ガイアブックス(Gaiabooks)

内容紹介によると、自然療法について以下のように説明されています。

自然療法とは、対症療法としてハーブや栄養素を使用するのみならず、患者と向き合い病気の真の原因を理解し、それらを患者の正常な機能回復のサポートに統合・補完的に活用する療法のことである。

編集者のコメントによると、

とかく擬似科学と混同されがちな「自然療法」。本書で取り上げる自然療法は、エビデンスに基づいた信頼性の高い治療法。

とされています。どこまで信頼のおけるものなのかはわかりませんが、興味のある人は読んでみるとよいかもしれません。

こちらに乗っている目次によると、慢性疲労症候群と線維筋痛症のほかさまざまな病気(36疾患)が出ています。

解離しやすい人の変な夢ー夢の中で夢を見る,リアルな夢,金縛り,体外離脱,悪夢の治療法など

夢の中に自分がいる。私はこの夢の世界にいるが、夢の中にいることに気づいていない。

次の段階にいくと、「これは夢か」みたいな感じで、その夢の外側に自分がいる。その夢に登場していながら、これは夢かなと思っている。

…さらにうしろに引いていくと、夢を見ていると思っていない最初の夢の中の私と夢を見ているとわかっている私の次に「夢の中で夢を見ているな」と感じている私が現れる。(p159)

れは、解離の専門家、柴山雅俊先生の、解離の構造―私の変容と“むすび”の治療論という本に載せられている、ある解離性障害の女性が語った、子ども時代からの夢体験です。

解離しやすい人は、このような謎めいた独特な夢を頻繁に見るといいます。もちろんオカルトなどとは関係のない医学的な現象です。

じつは今朝、夢の中で夢を見ている自分が夢を見ている夢というややこしい夢を見て、「ああ、こういう夢はときどき見るなぁ」と感じました。そして、解離性障害について学んだ今では、これが解離に関係したものだとピンときたのでした。

せっかくなのでこの機会に、解離性障害のことがよくわかる本 影の気配におびえる病 (健康ライブラリーイラスト版)などを参考に、解離しやすい人はどんな変な夢を見るのか、なぜそうなるのか、ということを記事にしておこうと思いました。

また奇妙な夢の中でも、とりわけ生活の質に影響を与える悪夢を治療する薬物療法についても調べた範囲でまとめておきます。

続きを読む

アトピー性皮膚炎は皮膚の細菌バランス異常が一因、抗生物質が効く?

し前のニュースで大々的に報道されたのでご存じの方も多いと思いますが…

アメリカの国立衛生研究所と慶應大学などのグループによると、アトピー性皮膚炎は、皮膚の表面で複数の細菌が異常に増えることで起きるということが解明されたそうです。

アトピー性皮膚炎は皮膚の細菌バランス異常が原因 - 慶大 | マイナビニュース はてなブックマーク - アトピー性皮膚炎は皮膚の細菌バランス異常が原因 - 慶大 | マイナビニュース

アトピー性皮膚炎 原因は細菌の異常増殖か NHKニュース はてなブックマーク - アトピー性皮膚炎 原因は細菌の異常増殖か NHKニュース

アトピー発症、一部の細菌増殖が一因 慶大など解明  :日本経済新聞 はてなブックマーク - アトピー発症、一部の細菌増殖が一因 慶大など解明  :日本経済新聞

アトピー、皮膚表面の細菌の偏り原因…慶大など : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) はてなブックマーク - アトピー、皮膚表面の細菌の偏り原因…慶大など : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

時事ドットコム:黄色ブドウ球菌対策が有効か=アトピー性皮膚炎-慶大など はてなブックマーク - 時事ドットコム:黄色ブドウ球菌対策が有効か=アトピー性皮膚炎-慶大など

アトピー、特定の菌増え炎症 マウスで慶応大チーム:社会:中日新聞(CHUNICHI Web) はてなブックマーク - アトピー、特定の菌増え炎症 マウスで慶応大チーム:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

アトピー性皮膚炎は他のアレルギー疾患を合併することがあり、血液検査で強い抗体が検出されることから、アレルギーが原因だと考えられてきました。

しかし、アトピー性皮膚炎がひどくなると皮膚表面の細菌の種類が減少し、ほとんど黄色ブドウ球菌だけになることが分かっていて、今回の研究はそれを掘り下げたものです。

アトピー性皮膚炎のマウスを調べたところ、症状が出てくるのと同時に「黄色ブドウ球菌」「C・bovis」(コリネバクテリウム)という2種類の細菌が異常に増えてくるのがわかりました。

抗生物質を投与して細菌を減らすと、アトピー性皮膚炎を発症しなくなり、抗生物質の投与を止める再発したそうです。

黄色ブドウ球菌は、最も強い皮膚の炎症を誘導し、C・bovisはIgE抗体の上昇をもたらす免疫反応を誘導しているそうです。

このことからアトピーの原因は、乾燥などの環境や体質をきっかけに、皮膚の表面で細菌が異常に増殖することで起きると説明されています。

ということは、抗生物質でアトピー性皮膚炎が治る?という期待を抱かせますが、腸内細菌への悪影響もあるため、正常な細菌巣を誘導するほかの方法の検討が必要だとされています。

抗生物質の使用に関しては、耐性菌が増加しているという問題もあり、安易な長期間処方はできないのかもしれません。

米国だけで毎日51トンの抗生物質を消費…抗生物質はもう効かない!? 日経トレンディネット はてなブックマーク - 米国だけで毎日51トンの抗生物質を消費…抗生物質はもう効かない!? 日経トレンディネット

個人的な話になりますが、一昨年、鼻の内部に皮膚炎のような潰瘍が生じて、半年から1年ほど、痛みに苦しんでいました。耳鼻科に行ったのですが、一般に処方される軟膏を使っても治らず、耐性菌の検査をすることになりました。

すると、MRSA、つまり「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」が繁殖していることがわかりました。これ自体は、大して問題のないことで、健康な人でもMRSAを持っている人は大勢いますが、何かの症状が起こることはありません。

しかし、先生の気転で、あまり処方されることのないMRSA用の軟膏バクトロバンを処方してもらうことができました。たとえば手術前の医療関係者や患者が、手術による感染を防止するために使ったりするようです。

それを塗ってみると、驚くことに2日で、鼻の内部の皮膚炎がきれいさっぱり治ってしまいました。あれだけ長い間、鼻をかむこともできない痛みに苦しめられたのに。

なぜこうなったのかはよくわかりませんが、普通症状も出ないようなMRSAのせいで、炎症が生じていたというのは免疫力低下のせいかもしれないと主治医は話していました。

こうした経験を思うと、細菌によって、痛みを伴う皮膚炎が生じることは十分考えられるし、抗生物質で良くなることもあるのだろうなあ、と思い、この記事を書いてみた次第です。

慢性疲労にも効く?上咽頭炎症のBスポット療法(鼻咽腔クロールチンク塗布)

性疲労症候群の関連で、以前から何度も目にすることがあって、興味を持っていた治療法に、耳鼻咽喉科によるBスポット療法(鼻咽腔クロールチンク塗布療法)というものがあります。

決して万能な治療法というわけではありませんが、実施している耳鼻科も少数ながら ちらほらと見かけ、さまざまな不定愁訴や、慢性疲労を伴う自律神経失調症、アレルギー性鼻炎、自己免疫疾患、睡眠相後退症候群を伴う不登校などがよくなるといいます。

調べてみたところ、どの程度信頼性のおけるものなのか判然としないため、これまで記事にしてはいなかったのですが、この情報が役立つ場合もあるかもしれないと感じ、簡単に内容をまとめることにしました。

この治療を取り入れるかどうかは、さまざまな情報を調べた上、ご自身の責任で選択するようになさってください。

 

続きを読む

【5/25】子ども虐待の新刊「子ども虐待への心理臨床 病的解離・愛着・EMDR・動物介在療法まで」

ども虐待の治療で有名な、あいち小児保健医療総合センターで、長年臨床心理士として治療にあたってきた海野 千畝子さんによる本「子ども虐待への心理臨床  病的解離・愛着・EMDR・動物介在療法まで」が2015/5/25に出版されます。

「子ども虐待という第四の発達障害」の著者である杉山登志郎先生が序文を執筆しておられ、解離性障害・愛着障害、EMDRなど、近年の虐待の臨床に関する話題を幅広く解説した本のようです。

また海野 千畝子さんが専門にしておられる動物介在療法などの話題も含まれています。

海野 千畝子 (臨床心理学コース) / 兵庫教育大学 はてなブックマーク - 海野 千畝子 (臨床心理学コース) / 兵庫教育大学

目次は以下のようになっています。

子ども虐待への心理臨床 - 株式会社 誠信書房 はてなブックマーク - 子ども虐待への心理臨床 - 株式会社 誠信書房

序文 杉山登志郎
第1章 子ども虐待の包括的治療――あいち小児センターのシステム紹介
 第1節 子どもと家族へのケアと治療      
 第2節 三つの側面からのケアとサポート
第2章 解離性障害の治療――病的解離のアセスメント
 第1節 解離性障害の病理と治療        
 第2節 解 離         
 第3節 被虐待児童に対する集中アセスメント入院の試み
第3章 被虐待児の愛着の修復    
 第1節 被虐待児の愛着を修復する――こころのケアの役割   
 第2節 被虐待児童における自傷・怪我・かゆみについて
第4章 性的虐待への対応――施設内虐待の場合     
 第1節 性的虐待と保護者(非虐待者)に対するケア
 第2節 児童養護施設の性的虐待への対応 
第5章 環境調整――性的虐待対応チームづくりと文化の創造 
 第1節 心療科病棟における性的安全の文化創造――コントロール・ルーム(ムーン)の設立
 第2節 性的虐待対応看護師チーム(SAR)による性的安全プログラム
第6章 トラウマの処理――子どもへのEMDR
 第1節 子ども虐待へのEMDRによる治療
 第2節 トラウマへの関わり
第7章 被虐待児童への愛着形成を目的とした動物介在療法(ドッグ・プログラム) 
 第1節 情緒障害児短期治療施設の実践               
 第2節 動物介在療法における発展性と可能性

 

杉山登志郎先生の著書や、その取り組みについては以下の記事も参考にご覧ください。

本当に脳を変えてしまう「子ども虐待という第四の発達障害」
杉山登志郎先生の本「子ども虐待という第四の発達障害」のまとめです。虐待の影響は発達障害とどう似ているのか、また独特な問題である解離とは何なのかをまとめています。
【クロ現まとめ】トラウマからの解放 ~うつ病・身体の痛みの知られざる原因~
12/11のクローズアップ現代「トラウマからの解放 ~うつ病・身体の痛みの知られざる原因~」の内容を関連資料にリンクしつつまとめました。