絵の描き方から分かる自閉症スペクトラムの4つの特徴

僕は時々、こんなに美しい世界をみんなは知らないなんてかわいそうだと思います。…たぶん、見えているものは同じでも、見えるものを受け取る力が違うような気がします。

みんなは物を見るとき、まず全体を見て部分を見ているように思います。しかし、僕たちは、最初に部分が目にとびこんできます。その後、除々に全体が分かるのです。(p80)

れは自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心にある自閉症の作家、東田直樹さんの言葉です。自閉症スペクトラムの人の独特な認知の仕方を言い表していると思います。

この認知の仕方は、生活のさまざまな点に影響を及ぼしますが、そのひとつは、とりわけ絵を描くことに表れます。

自閉症スペクトラムの人の中にも、絵の上手い人もいれば、そうでもない人もいます。しかしその描き方は定型発達の人とは少し違っているようです。

ここでは芸術と脳: 絵画と文学、時間と空間の脳科学 (阪大リーブル)という本に基づいて、「木を見てから森を見る」「窓やドアから描き始める」「細部を描き込む」「三次元モデル」などの特徴を解説したいと思います。

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アスペルガーから見たおかしな定型発達症候群

型発達症候群(Neurotypical syndrome)は神経学的な障害で、以下のような特徴が見られます。

■社会の問題への没頭
周囲に馴染むことを最優先事項とみなす
そして集団になると、社会性および行動において硬直する

■優越性への幻想
自分の経験する世界が唯一のもの、正しいものであるとみなす

■ひとりでいることが困難
人と一緒にいるが、仲間に入らないということを苦手とする
人といるときには必ず何か話さないではいられない

■率直なコミュニケーションが苦手
本音を言わず、建前を優先する

■論理を欠いても平気
一貫性がなく、状況によって対応を変える

これは、自閉症スペクトラムのアスペルガー症候群の人から見た、いわゆる定型発達の人の特徴だといいます。

定型発達の人がアスペルガー症候群の人のことを不思議に思うように、彼らも定型発達の人のことをおかしく思っている、ということが表れています。

今回簡単に紹介する、アスペルガー流人間関係 14人それぞれの経験と工夫はアスペルガー症候群の人(AS)が定型発達の人(NT)との人間関係の仕方を説明したユニークな本です。

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不登校、自然の力で生きる力の回復を―三池先生

どもの慢性疲労症候群について研究しておられる三池先生に関するちょっとしたニュースがありました。民泊やホースセラピーなどの、自然の力は、生きる力を失った不登校の子どもに役立つかも、という内容です。

「民泊に効果期待」 不登校研究の三池名誉教授 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース はてなブックマーク - 「民泊に効果期待」 不登校研究の三池名誉教授 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 三池先生は、不登校の子どもの多くは、「夜更かし生活の睡眠欠乏状態の慢性化」によって、生命力が低下した状態と考えていますが、そのような状態に自然の力が役立つと考えて、こう述べています。

「生きる力が落ちている不登校の子どもたちに『自然』の力が大きく影響を及ぼすのではないか。

温暖な気候、豊かな自然、民泊体験で一般家庭に温かく迎えられて支えてもらえる人がいるなどの要素が、伊江島には詰まっている。生きる力を取り戻せる有効性がある場所になる」

合わせて挙げられているホースセラピーの自律神経を活性化する効果は、大人の慢性疲労症候群の本である「危ない!慢性疲労」の巻末にも書かれていました。

実際、自然豊かなところに行ったり、馬に乗ったりするのは相当体力を使うので、家に引きこもらざるを得ない重症の慢性疲労症候群の子どもには難しいと思います。

とはいえ、新しい環境との出会いが、脳の状態を変えることはあります。

昼夜逆転を伴う難治性の不登校「フクロウ症候群」の原因は何か―対処する7つのアドバイスにも、治療の一環として、そうした提案が載せられていたことを書きました。

またラダック王国の末裔に倣って『「時計遺伝子」の力をもっと活かす!』に書いたように、自然豊かな高地に住む人たちは、生体リズムが強固で、自律神経にメリハリがありました。

体力の許す範囲で、いろいろな自然に触れてみると本来の身体の力が呼び覚まされるかもしれません。

脳脊髄液減少症と闘病して声優を目指す高校生

を出して本を読むことを生きがいに、脳脊髄液減少症と闘病している高校生 佐香穣さんについての経験談が載せられています。

朗読は生きる喜び 闘病生活乗り越え高校県代表に はてなブックマーク - 朗読は生きる喜び 闘病生活乗り越え高校県代表に

桜さん、佐香君が最高賞 東北高校放送コンテスト はてなブックマーク - 桜さん、佐香君が最高賞 東北高校放送コンテスト

入学直後の2012年5月、転んだ後から頭や関節などの激痛のため、歩くことさえ困難になったそうです。唯一の楽しみは声を出して本を読むことで、声優になる目標を持っていました。

12月になって脳脊髄液減少症と判明し、東京で治療を受けて回復しましたが後に再発して通信制に移られたそうです。その後、県高校放送新人大会朗読部門で69人中1位に輝いたとのこと。

脳脊髄液減少症という難病と闘いながらも、夢をあきらめずに頑張っておられる姿には励まされます。

子どもの脳脊髄液減少症について詳しくはこちらをご覧ください。

頭痛で学校に行けない子どもの脳脊髄液減少症―よく似た起立性調節障害(OD)と区別するポイントとは?
不登校の一因である子どもの脳脊髄液減少症についてまとめました。同じ起立性頭痛を特色とする起立性調節障害(OD)と見分けるポイントや、LUP testと呼ばれる検査方法、治療法につい

小児慢性疲労症候群に関する友田先生のラジオ番組(2012年)

どもの慢性疲労(小児慢性疲労症候群=CCFS)を扱った、2012年12月11日放送の医学講座を見つけました。ラジオNIKKEIのサイトで、自由に聴くことができます。福井大学医学部子どものこころの発達研究センターの友田明美教授によるものです。

子どもの慢性疲労(2012.12.11放送分) |ラジオNIKKEI はてなブックマーク - 子どもの慢性疲労(2012.12.11放送分) |ラジオNIKKEI

内容は、子どもの慢性疲労症候群の国内外の報告、診断基準の制定に関する経緯、CCFSの検査から分かった異常についてです。海外のデータや、サイトカイン産生異常については知らないこともいろいろありました。

成人の慢性疲労症候群については、昨年2014年8月28日に放送された、日本大学医学部附属板橋病院心療内科部長 村上正人先生による慢性疲労症候群の診断と治療がありました。

聞き取った内容を以下に載せていますが、ところどころ省いています。聞き取りなので、正確でない部分もあるかもしれません。

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