医者も治った「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった」感想

実は私の夫である龍介も、長年、深刻な副腎疲労を患っていました。(p37)

う書くのはしつこい疲れは副腎疲労が原因だった ストレスに勝つホルモンのつくりかた (祥伝社黄金文庫)の著者でスクエア・クリニックの医師、本間良子先生です。

ご夫婦で副腎疲労を扱うクリニックをされていることは、このブログでも何度も取り上げていますが、この本ではその成り立ちが触れられています。

病気について知るとき、統計的なデータも貴重ですが、ときに個人の体験談より大きな説得力を持ちます。自分もそうだった、似ている、ここは自分と違う、ということが簡単に分かるからです。

わたしも副腎疲労については色々調べてきたつもりですが、先入観として、副腎疲労は体質的なものではないのか、発症しても寝たきりになるような慢性疲労症候群とは症状の重さが違うのではないか、などと思っていました。

しかしこの本に載せられている、本間龍介先生の闘病記を読んで、副腎疲労について、理解が深まったように思います。その経験はp37-53というわずかな部分にありますが、簡単に考察したいと思います。

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柳沢正史教授が体内時計のペースメーカー細胞を発見

波大の柳沢正史教授らとテキサス大の共同研究チームによって、体内時計のペースメーカー細胞が見つかったそうです。

時事ドットコム:体内時計のペースメーカー細胞特定=睡眠障害治療に期待-筑波大など はてなブックマーク - 時事ドットコム:体内時計のペースメーカー細胞特定=睡眠障害治療に期待-筑波大など

体内時計を調節する細胞、筑波大などが特定  :日本経済新聞 はてなブックマーク - 体内時計を調節する細胞、筑波大などが特定  :日本経済新聞

筑波大学など、体内時計を調節するペースメーカー細胞の存在を証明 | マイナビニュース

体内時計つかさどる細胞を特定 筑波大と米大学チーム - 47NEWS(よんななニュース)

体内時計の“タイムキーパー”見つけた! 脳内の細胞、筑波大チームが特定 - 産経ニュース

毎日のクリニック:体内時計を制御する細胞特定 筑波大、米科学誌に発表 睡眠障害の治療に期待 - 毎日新聞

金沢大、体内時計の安定に関わる神経細胞を発見 | マイナビニュース はてなブックマーク - 金沢大、体内時計の安定に関わる神経細胞を発見 | マイナビニュース

体内時計つかさどる脳の細胞で発見続々 | マイナビニュース はてなブックマーク - 体内時計つかさどる脳の細胞で発見続々 | マイナビニュース

そのペースメーカー細胞とは、時計機構の中枢がある視交叉上核(SCN)に存在し、そこの神経細胞の約40%を占め、神経ペプチド「ニューロメジンS」(NMS)を作る働きをしているNMS細胞群だそうです。NMS細胞群の時計遺伝子の働きを乱すとマウスの体内時計のリズムがなくなりました。

しかし、ニューロメジンSの産生を妨げても体内時計のリズムがなくなることはなく、体内時計に重要な役割を果たす神経伝達物質はまだ明らかになっていないそうです。

柳沢正史教授というと、櫻井武教授と共にナルコレプシーの原因であるオレキシンを発見した方です。その研究成果は、オレキシン受容体拮抗薬ベルソムラ(スボレキサント)という薬の開発につながりました。

今回の研究も、睡眠障害の治療に役立つ可能性があるとのことですが、もし体内時計に関わる神経伝達物質がわかれば、概日リズム睡眠障害の治療法が見つかるかもしれません。

朝起きできない昼夜逆転「概日リズム睡眠障害」を治すには

■どんなに努力しても夜眠れず、朝起きられない…。
■学校や職場の時間に合わせられない…。
■10時間近く眠っているのに疲労感が強い…。
■そんな自分を努力不足だと感じて責めてしまう…。

しあなたが、そんな根深い睡眠障害に悩んでいるとしたら、さまざまな改善のための努力を払ってはうまくいかないことを経験してきたのではないでしょうか。ふつう、昼夜逆転や、朝起きられない症状は個人の努力でどうにかなる問題と思われがちです。

ところが、この睡眠障害について、専門書にはこのように書かれているのです。

この状態の過眠(10時間睡眠)の多くは、睡眠相後退型で、睡眠相後退症候群(delayed sleep phase syndrome:DSPS)と呼ばれる難治性の睡眠障害であり、日常生活を不可能にする究極の睡眠障害である。(p27)

睡眠相後退症候群とは概日リズム睡眠障害のタイプの一つで、思春期に発症することが多く、不登校や引きこもりの主原因として注目されている病気です。

「難治性」、「日常生活を不可能にする究極の睡眠障害」。これこそが、この難しい睡眠障害と闘ってきた人たちの本心を代弁する言葉ではないでしょうか。

この記事では、この睡眠障害、概日リズム睡眠障害の「睡眠相後退症候群」(DSPS)について、このブログで過去に取り上げた内容をまとめます。その原因から治療法まで、集められる限りの情報を網羅しようと思います。

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子供の体の慢性的な痛み「若年性線維筋痛症(JFM)」とは? 原因と治療法

■原因不明の身体の痛みで学校に行くのが難しい
■痛みのため眠れなかったり、夜中に目が覚めたりする
■いつも疲れていて、天候の悪い日は特にしんどい

うした症状があるなら、それはもしかすると若年性線維筋痛症(JFM)かもしれません。

若年性線維筋痛症(JFM)はどんな病気でしょうか。どのような治療法があるのでしょうか。最近議論されている子宮頸がんワクチン問題の症状とはどんな関係があるのでしょうか。

若年性線維筋痛症(JFM)の専門家、東京女子医科大学 膠原病リウマチ痛風センター 宮前 多佳子先生による小児の線維筋痛症というPDFが2015年2/28付で公開されていたので、その内容、および、このブログでこれまで取り上げた情報を元に、概要をまとめたいと思います。

(掲載元:臨床リウマチVol. 26 (2014) No. 4 臨床リウマチ p. 266-274 │J-STAGE)

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小西統合医療内科の本「自己治癒力を高める医療」

のブログでも紹介した、小西統合医療内科小西康弘先生が書かれている本、自己治癒力を高める医療: 病気になるプロセスに寄り添うを読みました。小西統合医療内科は、慢性疲労外来も構えていて、慢性疲労症候群や線維筋痛症の治療も行っている病院です。

くわしく時間をかけて患者さんの生活歴やそれまで歩んでこられた人生について話を聞いてみると、病気は突然に出現したのではなくその人の人生に深く関係し、その流れの中で除々に形成されていることがわかります。(p18)

という考えをもとに、病気の症状だけでなく、より深く、生活習慣や潜在意識にまで原因を探ろうとする中、小西先生が行き着いた答えは、「統合医療」という新しい医療の形だったといいます。

統合医療とは何でしょうか。病気はどのようなプロセスを経て表面化するのでしょうか。

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