慢性疲労・慢性疼痛の専門病院「東京リウマチ・ペインクリニック」オープン。線維筋痛症の岡寛先生が院長

2016年5月2日に、慢性疲労や慢性疼痛の専門病院として、線維筋痛症を専門とする岡寛先生の病院「東京リウマチ・ペインクリニック」が東京都中央区にオープンしたそうです。

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痛みや疲労に特化したクリニックがオープン|2016年_医療の現場レポート|ニュース|Medical Tribune

岡 寛院長( 東京リウマチ・ペインクリニック) | ドクターズ・ファイル

岡寛院長は30年前に、「これからは免疫学が医学の主役になる」と思い立ち、リウマチや線維筋痛症の治療のパイオニアとして活躍されてきた方だそうです。

以下に病院の情報をまとめますが、2016/05/22時点のウェブサイトによる情報であり、今後変わる可能性もあることにご注意ください。

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発達障害や線維筋痛症でも受給できる? 制度改正にも対応の「障害年金というチャンス」感想

汎性発達障害や高次脳機能障害、慢性疲労症候群、脳脊髄液減少症、線維筋痛症、化学物質過敏症…。

これらは見た目には大変さがなかなか伝わらないのに、当人は、非常に苦痛の多い日常生活を送っていることの多い、理解されにくい病気や障害の一例です。

重い症状のために働くこともままならない、しかも通院でどんどんお金が減っていく。そして長年治療してもほとんど良くならない。そんな悪循環に追い込まれている人は少なくありません。

そのような状況で、少しでも生活を支えるために活用できる制度の中に、障害年金制度があります。

しかし手順が複雑だったり、医師や窓口の職員が制度を理解していなかったり、そもそも制度を知らなかったりして、本来は受給資格があるのに、支援を受けられず困窮してしまっている人が多くいるといいます。

今回読んだ障害年金というチャンス!という本は、この複雑で理解しにくい制度を専門とする社会保険労務士たちによる、わかりやすい解説本です。

ガンなどのメジャーな疾患から、冒頭に挙げた理解されにくい病気のケースも含めて、障害年金とはどんな制度で、だれが活用できるのか、どうやって申請するのか、といったことが詳しく書かれています。

この記事では、この本の感想として、障害年金制度を取り巻く問題点や、最近改正された点、社会保険労務士の役割などについて考えてみました。

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「私って大人のADHD?」と思ったら注意したいことリスト―成人ADHDの約7割は違う原因かも

「わたしって大人のADHD?」

年、大人になってから、ADHDなどの発達障害ではないかと考え始め、成人後に初めて発達障害の診断を受けようとする人が増えているようです。

しかしの最近行われたさまざまな研究からすると大人のADHDを疑う人のうち、少なくとも7割近く、あるいはそれより多くの人たちが、実は子ども時代にはADHDらしき症状がなかったことが明らかになっています。

それらの人たちは、確かに不注意や多動、衝動性などの症状に悩まされていますが、子どものころから続く生まれつきの発達障害としてのADHDには当てはまらず、遺伝的要素の可能性は低い、つまり環境要因が大きいと考えられています。

子ども時代にADHDで、大人になってからもADHDの症状に悩まされる人は実は少数派であり、ADHDを疑う大人のほとんどは、実際には別の問題を抱えていると思われます。

この記事では、子どものADHDと大人のADHDの関連をめぐる幾つかの研究を参考にしつつ、「私って大人のADHD」と思ったらまず立ち止まって考えてみたい点をリストアップしてみたいと思います。

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解離性障害をもっとよく知る10のポイント―発達障害や愛着障害,空想の友だちとの関係など

記憶が失われる、自分が自分でないように思える、現実感がなくなる、さまざまな幻聴が聞こえ、視界に黒い影が見える、だれかの気配を感じる、自分の中に他人がいる、 次々に別の人格が出てくる…。

うした症状は「解離性障害」として知られています。有名な記憶喪失(解離性健忘)や、多重人格(解離性同一性障害)も、この「解離性障害」と呼ばれる病気の一つです。

解離性障害はしばしば子ども虐待や性犯罪のようなおぞましい事件の被害者が発症する極めて異常な病気だと説明されることがあります。確かに悲惨なトラウマ経験の結果、解離性障害になる人もいます。

しかし、実際には、解離性障害の原因はもっとさまざまであり、目立ったトラウマ体験がない、ごく普通と思える家庭の子どもが発症することもあります。またADHDやアスペルガー症候群といった発達障害が関係していることもあります。

さらに、意外に思えるかもしれませんが、解離性障害は決して異常な病気ではなく、たとえさまざまな解離症状があっても、病気とはみなされず、ごく普通に暮らしている場合もあります。

頻繁な離人感や、空想の友だち現象、さらには複数の人格が自分のうちに存在するという強い解離症状があっても、それをうまくコントロールして社会に適応している「マイノリティ」な人たちもいるのです。

この記事ではこころのりんしょうa・la・carte 第28巻2号〈特集〉解離性障害という本やその他の資料から、解離性障害の原因や実態をもっとよく知るのに役立つ10のポイントをまとめてみました。

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なぜ「脳は空より広い」のか―実はコンピュータとは全然違うダイナミックな脳の魅力に迫る

静かな畑と生垣を楽しんでいたとき、目に入った―牛だ!

しかし、動物の生態に対する新たなエーデルマン的視点で見ると輝いている。

脳がたえずあらゆる知覚と動きをマッピングしている牛、カテゴリー化とマッピング、一次意識という奇跡の過程ではち切れそうな、エーデルマンの牛だ。

「なんてすばらしい動物なんだ!」と、私は心のなかで思った。「これまでこんな目で牛を見たことはなかった」(p441)

れは、脳神経科医オリヴァー・サックスによる、道程:オリヴァー・サックス自伝の中で、ひときわ感動的に綴られている体験の一つです。

オリヴァー・サックスは、ある日、田舎をドライブしていて、一頭の牛を見かけました。それはただの牛です。ほとんどの人が何の気にも留めないごく普通の牛です。

ところがサックスはちょうど、二、三週間前に、ノーベル賞生物学者、ジェラルド・エーデルマンから、刺激に満ちた脳のメカニズムの仮説「神経細胞群選択説」(TNGS)について聞かされ、いたく感動したところでした。

TNGSの視点から、そのごくありふれた一頭の牛を見たとき、サックスは、その牛の脳で生じている驚くべき世界に思いを馳せ、畏怖の念を禁じ得なかったのです。

エーデルマンが提唱した画期的な脳の仕組み「神経細胞群選択説」(TNGS)とは何でしょうか。人間の脳がコンピュータよりも、もっと柔軟ですばらしいと言えるのはなぜでしょうか。

わたしたちが「私」を意識できるのはどうしてでしょうか。「私」が二つ以上ある、解離性同一症(DID)の人の脳では何が起こっているのでしょうか。

ジェラルド・エーデルマンの著書脳は空より広いか―「私」という現象を考えるから考えてみたいと思います。

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